パッティング用のデバイスもセットになっている
GOLFZONといえば、インドアゴルフスタジオにあるシミュレーターで有名だが、インドアでゴルフ大会をオンラインで開催するなど新しいコンテンツも提案するメーカーだ。
そのGOLFZONからレーダー式の弾道計測器が発表され「BMW日本ゴルフツアー選手権」の練習場で「WAVE」がお披露目された。トラックマンやフライトスコープと同じレーダー式で、ボール後方に置きスマホやタブレットで計測した弾道を確認できるというもの。
大きな特徴の一つは、パッティング用のデバイスがセットになっていて、パッティングの解析ができることと、パットまで含めたコースをラウンドできるシミュレーションゴルフも楽しめる点だ。
実際にプロが打った弾道を計測したデータを確認したところ、スピン量やボール初速、打ち出し角、キャリー、トータル飛距離などのボールデータに加えて、入射角、クラブ軌道、フェース向きなどの必要にして十分なクラブデータも計測されていた。
打ってからの表示が早く、表示も見やすかったのでメーカー担当者に聞いてみると「インドアモードとアウトドアモードがありますが、アウトドアモードでもボール着弾地点までを計測してはいないので表示スピードは早いです」との答え。
シミュレーションゴルフで培ったアルゴリズムを使って、弾道をシミュレートする技術には自信もあるのだろう。そういう意味ではインドアで使用するほうが、強みを発揮できるモデルといえそうだ。
金額はまだ正式には発表されていないが100万円以内になる予定とのこと。インドアスタジオのシミュレーターは1打席当たり数百万円のコストがかかるというから、「WAVE」を導入すればコスト削減になり、利用料の値下げにもつながると期待したい。
表示されたデータを分析し、どう改善してスコアアップに結び付けていくのか? 宝の持ち腐れにしないよう、使う側に求められるスキルを提供するサービスもあれば最高なのだが…。