LIVゴルファーのB・ケプカは"メジャー男"でもある
賞金はないものの、「メンバーに選ばれたことだけでも大変な名誉を得る」といわれるライダーカップ。米国チームの出場権は12名中6名が"ライダーカップポイント"といわれる独自のポイントランク上位者が選出され、残り6名がキャプテン推薦によって決められる。
ケプカは現在2位だが、同ポイントは22-23シーズンのPGAツアーと4大メジャーの成績から計算されることから、PGAツアーメンバーの資格をはく奪されたLIV勢がポイントを得るにはメジャー大会で結果を出すしかない。
上位6名は8月20日のBMW選手権終了時点で決まるため、PGAツアーに出場できないケプカが今後順位を落とすことは確実。しかし「(LIVの選手でも)資格を獲得すればチームに加わる」と主将のZ・ジョンソンも明言しており、残り2つのメジャーの結果次第では、ポイントランクに基づく出場も不可能ではない。
とはいえ、PGAツアーでポイントを稼げないハンディは大きい。6位以内に入れなかった場合、出場するにはキャプテン推薦を受ける必要があるが、LIVに対する風当たりはいまだに強く、ジョンソン主将は「(推薦者を発表するには)まだ早い」と慎重な姿勢を見せている。
これに対し、プロコーチのハンク・ヘイニーは、「全米プロで優勝し、マスターズで2位になったのに結論を先延ばしするなんてばかばかしい」とツイート。現在ポイントランク1位のS・シェフラーも「ツアーがどこかは気にしていない」とインタビューで答えている。
9月にイタリアで開催されるライダーカップ。大舞台に強い"メジャー男"は、この地に立つことができるのだろうか。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月13日号「バック9」より