ライダーカップに3回出場経験のあるブルックス・ケプカ。LIV入りして出場権が消えたかに思われたが、全米プロで優勝したことで、「出る? 出ない?」論争が巻き起こっている。
画像: 23年ライダーカップはイタリア、ローマ近郊のマルコシモーネGCで開催(左写真/岡沢裕行 右写真/Blue Sky Photos)

23年ライダーカップはイタリア、ローマ近郊のマルコシモーネGCで開催(左写真/岡沢裕行 右写真/Blue Sky Photos)

LIVゴルファーのB・ケプカは"メジャー男"でもある

賞金はないものの、「メンバーに選ばれたことだけでも大変な名誉を得る」といわれるライダーカップ。米国チームの出場権は12名中6名が"ライダーカップポイント"といわれる独自のポイントランク上位者が選出され、残り6名がキャプテン推薦によって決められる。

ケプカは現在2位だが、同ポイントは22-23シーズンのPGAツアーと4大メジャーの成績から計算されることから、PGAツアーメンバーの資格をはく奪されたLIV勢がポイントを得るにはメジャー大会で結果を出すしかない。

上位6名は8月20日のBMW選手権終了時点で決まるため、PGAツアーに出場できないケプカが今後順位を落とすことは確実。しかし「(LIVの選手でも)資格を獲得すればチームに加わる」と主将のZ・ジョンソンも明言しており、残り2つのメジャーの結果次第では、ポイントランクに基づく出場も不可能ではない。

とはいえ、PGAツアーでポイントを稼げないハンディは大きい。6位以内に入れなかった場合、出場するにはキャプテン推薦を受ける必要があるが、LIVに対する風当たりはいまだに強く、ジョンソン主将は「(推薦者を発表するには)まだ早い」と慎重な姿勢を見せている。

これに対し、プロコーチのハンク・ヘイニーは、「全米プロで優勝し、マスターズで2位になったのに結論を先延ばしするなんてばかばかしい」とツイート。現在ポイントランク1位のS・シェフラーも「ツアーがどこかは気にしていない」とインタビューで答えている。

9月にイタリアで開催されるライダーカップ。大舞台に強い"メジャー男"は、この地に立つことができるのだろうか。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月13日号「バック9」より

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