わずか1~2打席の1ルーム形式から10打席以上を備えた大規模なタイプまで、首都圏ではインドア練習場のオープンが相次いでいる。なぜいまインドア練習場が増え続けているのか。インドア練習場に詳しい吉田一尊プロに聞いた。
画像: 駅近など生活圏内にあることが多いインドア練習場。会社帰りなどに気軽に行けるのが魅力のひとつ(写真はイメージ)

駅近など生活圏内にあることが多いインドア練習場。会社帰りなどに気軽に行けるのが魅力のひとつ(写真はイメージ)

利便性の高さがゴルファーに支持されている

「まず弾道計測器の進化や普及により、室内でもさまざまな打球データを確認できるようになったことが大きいと思います。また、インドア練習場は生活圏内にあって初心者でも気軽に通いやすいことや、コロナ禍の影響でゴルフ需要が高まったこと、料金が以前と比べ安くなったことも、これを後押ししていると思います」

練習場側にとっては駅近など条件の良い建物の一室を借りれば出店でき、利用者にとっては天候に左右されず、好きな時間に練習できる利便性の高さなど、どちらにとっても“都合が良い"インドア練習場。そんななか、運営店舗数が日本最大の100店舗を超える「ステップゴルフ」(本社・東京)の急伸ぶりが注目されている。その理由を同社の榎本考修社長が説明する。

「利用者に支持された一番の理由は、低価格に徹したことです。当社はレッスン料などすべてコミコミの定額で月5000円台と、低価格に抑えています。私自身もゴルファーで、以前からゴルフは初心者にとってお金がかかりすぎるうえ、敷居が高いと思ってきました」

利用価格を抑えるためにレッスンを行うコーチが店長を兼任するなど、工夫した点も多いという。そして今年からさらなる規模拡大を目指していると榎本氏。

「いまの課題は、むしろコロナ禍によるゴルフブームを一過性のものにせず、どうやって定着させるかです。そのために、これまで首都圏中心に展開した店舗を、今後5年以内に500店舗を目指し、今年から全国展開を始めています」

安価にゴルフを、という流れが定着するならゴルファーにとって嬉しい限りだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月13日号「バック9」より

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