雨の日のラウンド。多くのゴルファーは憂鬱な気持ちになるだろうが、ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人は少々違う意見。そのココロを聞いてみよう。
画像: 雨で濡れることにイライラしてしまったら、スコアにも影響する。雨ゴルフを楽しむ工夫と余裕が大切だ(写真はイメージ)

雨で濡れることにイライラしてしまったら、スコアにも影響する。雨ゴルフを楽しむ工夫と余裕が大切だ(写真はイメージ)

レインウェア、帽子、シューズ、グリップに気を遣いたい

クラブフィッター小倉です。梅雨入りも発表され、雨の中のプレー回数が増えそうな今日この頃。皆さんは、雨の日のラウンドの対策は何かされていますか? 

私は個人的に雨の中のプレーは嫌いではありません。試合などに出ていた若いころ、試合当日に雨が降っているとむしろ心の中で喜んだぐらいです。理由は考え方によってはスコアが作りやすいから。この考え方は、今も変わっていません。そんなちょっと風変わりな自分の雨の日の準備や対策、考え方をお話ししたいと思います。

私がしている雨対策ですが、実際は特別なものではありません。基本的な装備としては、レインウェアとレインキャップぐらいです。レインウェアは、ごくごく普通のモデルで、もう10年ぐらい使っています。大事なのはレインキャップですね。ストローハット型のモデルを使っていますが、これがかなり重宝しています。

通常のキャップだと水滴がつばにたまってしまい、普通にかぶっているとアドレス時に、ポタポタと垂れてきてしまいます。ストローハット型は、一定の場所に水滴がたまるようなことはないので、アドレス中に気になるようなことはまずなくなりますね。また首元を雨から守ってくれるのも助かります。

シューズは雨の日用に一足用意しています。雨の日用といっても、他のモデルより防水機能が比較的しっかりしたモデルというだけで、別に雨の日じゃなくても履いています。雨の日だけと決めてしまい、履く機会を減らしてしまうと、かえってシューズが傷んでしまうので、定期的に履くようにしています。雨の日には、そのシューズに軽く防水スプレーをかけて使います。これだけでかなり水の浸食を防げますので、おすすめです。

濡れることを極端に嫌がらないのが大切

クラブに関しては、グリップに気を使っています。雨に強く滑りにくいグリップを普段から使用しているのですが、効果が弱くならないよう、定期的に軽く水拭きしてから、乾拭きしています。そして雨の日には、グローブをせずにプレーします。グローブは濡れてしまうと感触が気持ち悪く、気になってしまいます。潔く素手でプレーするほうが気にならなくなります。ただこれはグリップが滑りにくいモデルだからできること。雨の日に快適にプレーしたいならグリップは最もこだわっておく部分だと思います。

冒頭にスコアが作りやすいとお話ししましたが、その理由は、良くも悪くもランがなくなるという点です。グリーンは止まりやすいですし、ティーショットを多少ミスしてもコース内に残ってくれやすくなります。パッティングも思い切って打っていけるようになりますので、意外とスコアメイクしやすいんです。

個人的に大事だと思う点は、濡れることを極端に嫌がらないことですね。どうせ多少は濡れてしまうのですから、濡れないように努力したのに、濡れてしまってがっかりするよりも、ある程度覚悟しておいて濡れたほうが、諦めがつきませんか?(笑) 

雨のせいでイライラしてしまったらそれこそ楽しくないですし、スコアメイクにも影響します。プレー後には温かいお風呂が用意されているのですから、むしろ濡れることを楽しんでプレーしてみてください。思いがけないスコアが出るかもしれませんよ。

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