ウェッジ専用に設計されたシャフトも、数多くのモデルがある（写真はイメージ）
ウェッジのシャフト選びは経験が重要
クラブフィッター小倉です。今回は、以前からちょくちょく一部のゴルファーのあいだで話題になるウェッジのシャフト選びについてです。ウェッジのシャフトは、専用設計のモデルも存在しますし、アイアン用の流れを組んだシャフトを装着する場合もあります。
ウェッジのシャフトを語るうえでよく話されるのが、タイガー・ウッズやローリー・マキロイなどのウェッジシャフト。彼らは、アイアンの流れを組むシャフトをウェッジに装着し、フルスウィングするアイアンのシャフトよりも、軟らかいフレックスを選択しています。
このようなセッティングは、アプローチやハーフショットなど、小さなスウィングでもシャフトのしなりを感じてタイミングをとりやすくしているのだろうと推察できます。またしなりを利用して、しなり戻る前にインパクトをむかえ、ヘッドの入射角を鋭角にしたり、しなり戻りを使ってヘッドを走らせ、よりやわらかいロブショットを打ったりとボールを打ち分けることにも適しているのではないかと思います。
個人的にウェッジのシャフト選びは、経験が重要だと感じています。最初のうちは、アイアンと同じモデルを使用するのがベターでしょう。そのウェッジで経験を積み、多用するテクニックや、好みの打ち方が固まってきてからヘッドとともに絞り込んでいくのが良いかなと思いますね。
ある程度、ボールにコンタクトできる技術が必要になる
ウェッジ専用に設計されたシャフトは、スピン性能を発揮させやすくするタイプ、小さな振り幅でもタイミングが取りやすくなるタイプ、シャキッとした振り味でボールにコンタクトしやすいタイプと、様々なモデルが存在します。これらは、普通に打つことはできますが、性能をある程度生かすとなると、それなりにボールにコンタクトできる技術が必要になります。
ウェッジで距離感が合わない、苦手と感じている方のウェッジを見させていただくと、アイアンとの重量フローやシャフトのタイプが大きくかけ離れてしまっている場合があります。そういった方には、アイアンと同じモデルのシャフトにそろえてみて、アイアンとウェッジのつながりをスムーズにしてみることをお勧めしています。そうすることで何が原因でミスにつながっているのかを追求しやすくなります。
またタイガーやマキロイのようにアイアンと同じモデルで、フレックス軟らかめのシャフトを入れてみても良いでしょう。しなりを感じやすくなるので、打ち急ぎも防げますし、タイミングが取りやすくなるはずです。
