梅雨に入って、明日のゴルフは雨予報…。さて、あなたは雨が降ってもラウンドしますか? さまざまなゴルファーに聞いてみた!
画像: 「雨の日は練習になる」という上級者がいる一方、プレーしたくないと思う人も多かった(写真はイメージ)

「雨の日は練習になる」という上級者がいる一方、プレーしたくないと思う人も多かった(写真はイメージ)

雨のラウンドを楽しむ人、キャンセルを申し訳ないと思う人…

●夏場の雨は全然平気

冬の雨は寒くて悲しくなります。でも、せっかく予約したんですしキャンセルすることはないですね。(50代男性、東京都)

●日焼けしないのがいい

雨がパラパラ降る日にラウンドしたら、なんと女性客は私1人のようだった。天然温泉の風呂が貸し切り。最高の気分でした。化粧は崩れるけど、日焼けしないのもいいです。( 40 代女性、東京都)

●キャンセル、ごめんなさい

WBCの日本戦がある日に予約していたら前日予報は雨。プレーに支障はなさそうだったけど、テレビが見たい気持ちが勝ってしまってついキャンセル。ごめんなさい。(60代男性、福岡県)

●70歳過ぎると仲間が「一滴でも降ったらやめよう」

勤め人時代はコンペとなると台風でもやっていました。雨具は常にキャディバッグの中に入れていて、いつ雨が降ってもいいと臨戦態勢でしたね。しかし、70歳過ぎると仲間が「一滴でも降ったらやめよう」と言うようになりました。雨の日のゴルフでは飛ばないし、傘を差さなくてはならないし、タオルも必要、メガネは曇るし……。ただ、どうしても1人、雨でも絶対やるという仲間がいるので、彼と回る日はとにかく願うだけ(笑)。

そして、雨で思い出すのは父親が言っていたことです。「雨のなか、野球でバッターボックスに立つのは嫌なものだった。足やバットを握るグリップは滑るし、ボールは見えにくい。しかし、考えてみれば、投手だって足元はゆるいし、ボールは滑りやすいし、嫌だと思っているだろう。野手にしてもグラウンドはぬかるんでるし、ゴロは捕りにくい。これは自分の心次第だ、みんなが嫌がるなら逆にチャンスなんだ」

ゴルフでも全く同じで、雨のような時こそ「俺のチャンスだ」と。現役時代!"猛牛"のニックネームのあった千葉茂と親父は終生のゴルフライバルでした。我孫子GCで谷になったホールでは、膝下まで雨水に浸かりながらプレーしたそうです。その"土砂降り雨中の決戦"は晩年まで懐かしく語っていましたね。(川上貴光、スポーツライター・父は川上哲治)

●コンペだったら行きます

プライベートなら、仲間と相談して大雨予想の場合、最低でも前日までにキャンセル。ドタキャンはコースに悪いと思うのでしません。雨の日のコンペで「体調不良」と言ってくる人は「ふーん、ほんとに?」です(笑)。(50代男性、神奈川県)

豪雨でクローズにならない限り、ゴルフをする人も

●キャンセル料も取らないところがほとんど

ゴルフ場側は、雨の日はキャンセルやクローズがあると見込んで、年間売り上げ予算を立てています。バブル期などは需要過多だったのでキャンセル料を取り、ゴルファーがキャディなどの荒天手当などを負担していました。しかし、最近では「雨の日にわざわざ来てくれたお客さんにそれはないだろう」ということで、キャンセル料も取らないところがほとんどです。

「キャンセル料を払いたくないから」と、土砂降りで無理にプレーした人は"イヤな思い出"しか残らないでしょう。それで「こんなゴルフ場にはもう二度と来ない」となれば、運営側にも痛手で双方にマイナスなだけです。最近は気候変動で豪雨も増えて、コース内での自走式カート事故や、プレーヤー自身の転倒傷害にもつながっていますから、早めにクローズを宣言するゴルフ場も増えてきました。

ゴルフ場側としては、全キャンセルならゴルフ場全体をクローズにして、従業員の出勤調整にも使えるのですが、そううまくはいかないですよね。そして、キャンセルを受ける際「予約はそのままにしておきますから、午後晴れたら来てくださっても結構です。キャンセルは当日にでも」と返答すれば親切ですね。私自身は、仕事でのラウンドならたとえ槍が降ろうが回ります(笑)。プライベートのゴルフでは、直前に予約するので雨は基本、回避できています。(菊地英樹、ゴルフ場経営コンサルタント)

●クラブ競技や大会に出場している上級者は「練習になる」

天気予報で雨マークがつくと即座にキャンセルというメンバーさんが多いです。しかし、クラブ競技や、他の大会に出場している上級者の会員さんは「練習になる」といってスタートされます。競技日だからといって、天気は忖度してくれませんから(笑)。私自身、ある関東クラスの競技に出ていますが、当日が雨なら、やはり練習していた人の勝ちでしょうね。雨は実力がモロに出ますから、雨を意識してスキルを磨くというのは勝利への大きな一歩だと思いますよ。

雨の日にはキャディさんにタオルを多めに渡しています。やはりグリップを乾いたタオルで拭くのは雨の日一番のサービスと思いますから。それと途中で上がってくる人のために、風呂は早めに沸かしています。普段は12時半くらいですが、雨の日はそれより1時間前が目安でしょうか。特に寒い日は温かいお風呂が何よりのご馳走でしょうから。(中村尊重さん、八王子CCキャディマスター室)

●キャンセルするならみんなと顔を合わせるのが礼儀

後期高齢者の年齢を過ぎましたが、今も週1のゴルフを楽しんでいます。でも、天気予報が雨の場合は延期してもらっています。雨のゴルフといえば思い出すことがあります。以前、会員だったゴルフ場で5組ほどのコンペをやっていたのですが、その中心にいたのが当時80歳過ぎながらシングルだった”スーパーおじいさん”。

彼の持論は「雨だからといって電話などでキャンセルする人は次からは呼ばない。キャンセルするならコースまで来て、みんなと顔合わせしてから。そうするのが礼儀だ」。この言葉は以後、私たちのコンペの不文律となりました。その通りです。(江口英彦さん、弁護士・戸塚CC会員)

●カッパを買うと雨が降らない!?

カッパを買うと雨が降らない!? なぜなんでしょう。カッパ、地味に高いんですけど……。(50代男性、千葉県)

●雨の日にキャンセル? しない、しない

せっかく4人の都合を合わせて楽しみにしてきたラウンドなのに、ちょっとの雨でやめてしまうのはもったいない。ちょっとどころか、ゴルフ場がクローズにならない限りやります。ラガーマンが集まるゴルフだとなおさらそう。そもそも雨で休むという発想がないから。雨は雨で楽しい。全天候型のラガーマンをなめないように(笑)。(大畑大介、元ラグビー日本代表)

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月27日号「山を動かす~雨の日でもラウンドしますか?」より

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