難コンディションの海外メジャー、KPMG全米女子プロゴルフ選手権で今季好調の古江彩佳が6位タイの好スタートを切った。目下レース・トゥ・CMEグローブのポイントランクで3位につけるなど海外メディアからも注目を集める23歳。大舞台での活躍に期待がかかる。
画像: 全米女子プロ選手権初日、首位グループに2打差で6位タイの古江彩佳(Photo/Getty Images)

全米女子プロ選手権初日、首位グループに2打差で6位タイの古江彩佳(Photo/Getty Images)

09年の大会覇者アンナ・ノルドクビスト、世界ランク6位につけるタイのアッタヤ・ティティクルとのラウンドとなった大会初日、古江は3バーディ、1ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、笹生優花とともに首位グループに2打差の6位タイにつけた。

「雨の中のスタートホールでいきなりボギー。でもそれで逆に気持ちが落ち着いて2番以降は自信を持ってプレーすることができました」と古江。

その言葉通り7番パー5ではセカンドをグリーン手前のフロントエッジに運び、イーグル逃しのバーディを奪うと10番では8番アイアンであわやアルバトロスかと思わせるスーパーショット。ピンそば10センチに寄せ2個目のバーディを奪い、12番では12メートルのロングパットを決めるなどショット、パット両方でバーディを演出した。

パー5が続く上り2ホールでは「17番は上りのいいラインでバーディを狙ったのですが…」決めきれず、18番もバンカーにつかまりパー止まり。「17番で決めきれなかったのが尾を引いてしまった」と悔しがった。

今季は3試合目のHSBC女子ワールド選手権と4試合目のLPGAドライブオン選手権でベスト3入り。4月のJMイーグルLA選手権で4位。さらにバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーでは決勝戦で敗れたものの2年連続準優勝に輝き、前週のメイジャーLPGAクラシックでは3日目までトップを争うなどいまやインタビュールームの常連だ。

しかし本人は「ここのところ優勝争いが続いていますが勝ちきれていません。最終日にスコアを伸ばしきれずに勝てないのはメンタルに問題があると思っています。まだ(勝てるほどメンタルが)強くないのかな、と」

技術面では「パッティングをもっと上手くなりた。そこを強化している最中です」。クラッチパットを決める機会が多くなれば昨年のスコティッシュ・オープン以来の米女子ツアー2勝目を手繰り寄せることができる。

ところで少し前までメジャー大会の上位は韓国勢で占められていたが、最近はタイ、中国、仏、伊、独、豪など国際色豊かな面々がリーダーボードの上位を賑わすことが多くなった。今週も首位タイに中国勢が2人(イン・ルオニン&リン・シュー)、カナダのブルックス・ヘンダーソン、南アのリー・アン・ペースが並んでおり、トップ10の韓国勢はジェニー・シンひとりだけ。今年はツアーの勢力地図が大きく塗り替えられている。

そんななか日本勢は古江と笹生が上位発進。ファンが期待を寄せる渋野日向子はノーボギーの7オーバー79、134位タイと出遅れたが畑岡奈紗、西村優菜、西郷真央らは予選突破圏内。メジャーの週末、なでしこたちが躍動する姿が見たい。

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