午前中は曇り空に21度と過ごしやすい天候でスタートしました。岩井明愛選手について歩くと、スタートの10番でティーショットを右のラフ、2打目をグリーン手前の左ラフに打ち込みましたが、ピン手前4メートルのパーパットを決めパーでスタート。すると2番、3番とバーディを奪い独走態勢かと思われましたが、ラフの深いセッティングにスコアを伸ばしきれない展開が続きました。それでも最終9番ホールのパー3でバーディとし70で終えトータル8アンダー暫定2位となっています。(16時0分現在)
他に午前スタートでは、3アンダースタートの稲見萌寧選手が前半で3つバーディを奪いスコアを伸ばします。今週の月曜日にヒントをつかんだというショットは日を追うごとに向上し、距離感も方向性も高まってきていて「あとはパットだけ」と帯同するパット専門コーチの小暮広海コーチも手を尽くしています。
稲見選手は、グリーンの傾斜を足裏で感じ、指を立てる本数やひじを曲げる角度でラインを読むエイムポイントを導入していますが、「グリーンのスピードと読みが、わずかにずれていたので修正しました」と小暮コーチ。5バーディ2ボギーの69でプレーしトータル6アンダー暫定4位タイで終えました。ショットはかなりの手応えを感じているようなのでパットさえ決まってくるとビッグスコアにつながる雰囲気が出てきました。週末のプレーに注目していきましょう。
そして午前組の中でベストスコア66を叩き出したのは、最終組の山下美夢有選手と同組の桑木志帆選手。ショットでピンにビタビタとつけ、バーディチャンスを量産しました。幾つか外していはいましたが6バーディ・ノーボギーと納得の内容でした。
プロになって初めて同組になった山下選手のプレーを見て「スウィングも無駄がないし、すべてピンに絡んでいく感じ。昨日、今日と勉強させてもらおうという気持ちで回っていて、それに引っ張られて、いいスコアになったと思います」と桑木選手。
「リズムが変らない。プレーも淡々と速い点を見習いたい」と学びを得た桑木選手は初優勝を目指して週末を迎えます。
山下美夢有選手は朝からコーチを務める父・勝臣さんとスウィングをチェックしたこともあり、ショットが改善。5バーディノーボギーの67で暫定4位タイで決勝ラウンドに向かいます。
午後組は申ジエ選手がスコアを11アンダーまで伸ばし首位に、岩井千怜選手も4アンダーまで追い上げて来ています。混戦模様の週末を抜け出すのは誰になるでしょうか。引き続き注目していきましょう。
※順位、スコアは2023年6月23日16時5分時点のものです。