日本で初めてオールベント芝を採用のザ・ノースカントリーGC
新千歳空港から車で約15分。札幌市内からは約1時間という好立地のザ・ノースカントリーGC。青木功設計で1990年に開場した18ホールは、高低差5メートルとフラットで自然の原形を生かしたレイアウト。
広々とした平坦地に8つの池とブッシュを配し、美しいが落とし場所が限られる難しい浮島や狭いグリーンなど、明確なコースマネジメントが要求される。何よりも日本初のオールベントコースで、絨毯を敷き詰めたような洋芝のフェアウェイは、それだけで十分に戦略性が高い。
ここでセガサミーカップが初めて開かれたのは2005年。前年にアミューズメント企業の「セガ」と、パチンコの「サミー」が経営統合し、新たに「セガサミーグループ」としてスタートし、ゴルフ界に進出。
2007年からは大会名誉会長に長嶋茂雄氏を迎え、現在の長嶋茂雄I NVITATIONALセガサミーカップに名称を変更。2018年までは例年7月に開催されていたが、2019年からは8月に開催時期を変更。今年は昨年より約1カ月半早く行われる。
新たな試みやイベントで大会の盛り上がりを狙う
2020年大会は中止、21年は無観客で行われ、3年ぶりの有観客試合となった昨年は、41歳のベテラン、岩田寛が2015年以来となる大会2勝目を挙げ、ツアー通算4勝目を手にした
今大会の決勝ラウンドでは、難度の高いパー3として知られるアイランドグリーンの16番ホールを、『TheMonster16』と名付けた"エンターテインメント観戦ホール"にするという。音楽を流し、ホールMCのマイクパフォーマンスとともに声援を送り盛り上げるなか、選手はグリーンを狙うことになる。
ほかにも土曜日のホールアウト後にはドライビングコンテストを実施。ギャラリープラザも「千歳うまいっしょ祭り」として充実させ、お祭りさながらに楽しめるという。大会公式サイトで全ラウンドLIVE配信されるが、22歳以下と65歳以上は入場無料。見に行ける人は試合会場へ足を運んでみては?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年7月11日号「ニッポンゴルフ初物語」より