タイガーはインパクト以降に頭が大きく動いて起き上がる
プロのスウィングは十人十色。当然ビギナーが参考にしたくてもできないような動きも多々あるが「部分的にであれば参考になる選手も多くいますよ」とJJコーチ。なかでも「インパクト以降、フォローの動きはタイガー・ウッズが非常に参考になります」という。
「写真Aは2020年のタイガーのインパクト直前からフォローですが、注目して欲しいのが頭の位置です。インパクト直後から大きく頭が動き、起き上がっているのがわかりますよね。ビギナーの方にもタイガーのようにフォロー以降は起き上がってほしいんです」(JJコーチ、以下同)
ゴルフスウィングにおいて上体の起き上がりはNGなイメージがあるが、それはあくまでもインパクトするまで。「実際にタイガーもインパクトまではしっかりと頭を残し、起き上がっていません」とJJコーチ。
たとえば「頭を残す」「目線を残す」「起き上がらない」といったように、インパクトまでに姿勢を崩さないための教えもよく語られているが、それらを意識し過ぎてフォローでも起き上がらないのは「ビギナーの方をレッスンしていても“あるある”な動きですね」とJJコーチ。
「フォローで起き上がらないと、体の構造上振り切れなくなってしまいます。するとフォロー、そしてフィニッシュも小さくなってしまうんです。結果、変に力を加減したようなスウィングになるので、シャフトは自身のパワーに見合ったしなり方をしてくれず当たり損なってしまいますし、飛距離が伸びなかったり、球の行方が取っ散らかってしまったりと、様々なエラーにつながります」
なので普段のレッスンでも「起き上がってフィニッシュするくらい振り切ってください」と伝えているのだという。
もちろんタイガーに限らず、プロゴルファーたちは程度の差こそあれどインパクト以降で頭が起き上がりフィニッシュへ向かっていくのだが「とくにタイガーはスウィングのイメージ作りが極端で有名なので、お手本としてすごくバッチリなんです。しかも、ビギナーの方でもわかる選手ですからね」とJJコーチ。
「たしかにインパクトまでは『頭を残す』という動きは大切ですが、残しすぎもNG。ちゃんと振り切るためにインパクト以降のフォローでは頭も動かしていいというイメージで振りましょう。最終的に右肩が飛球線方向を向くぐらいひねってオッケーですよ」
協力/Tom's Bishon草加店