ライバルであるプロたちも羨むほどのパットの名手・鈴木晃祐プロ。そんな鈴木プロが実践しているというパッティング術を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

ミスの一番の原因は「ラインが見えていないこと」

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアを作るのって、やっぱ最終的にはパットです! いくら飛ばそうが、寄せようが、最終的にカップインしないと意味がないんですよね。でも、たったの1メートルでも入らないんですよ。2~3メートルののパットがもう少し入ってくれればスコアは良くなるのにな~と、いつも思っているわけです。

週刊ゴルフダイジェスト7/11号に「鈴木晃祐 攻めのパッティング術」という記事がありました。鈴木プロはライバルの蝉川泰果プロや中島啓太プロも羨むほどのパットの名手らしいんです。これは気になりすぎるので、さっそく記事の内容を試してみました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/7/11号で特集されていた、鈴木晃祐プロがやっているパッティングのコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2023/7/11号で特集されていた、鈴木晃祐プロがやっているパッティングのコツを実践!

鈴木晃祐プロは2000年生まれで、今季プロ入りしてすでにABEMAツアーで2勝している、若手の有望選手なんですね。とにかくパットが上手く、本人は「4~5メートルは普通に打てば入るかな」なんて言っているそうです。これ、ただのビックマウスではなく、ライバルたちも「あいつはスゴい」と認めているんですね。では鈴木プロはいったいどうやって4~5メートルを入れているのでしょうか。

鈴木プロによると、ミスの一番の原因は「ラインが見えていないこと」だそうです。曲がりが決めきれていないと、迷いが生じ、ミスが出てしまう。ぼんやりと見るのではなく、ハッキリとラインを見るのが大事ということです。

パットのラインを分割して考えよう

鈴木プロがやっているラインの見方のポイントは、ラインを分割し、曲がりをより細かく見ること。4~5メートルの距離でも多いときは4分割、少なくとも2分割することでラインがハッキリ見えるようになるそうです。

具体的には、まずカップのどこからボールを入れるかという「入り口」を決めます。そしてボールとカップの間に等間隔に立ち、そこからのラインを見ます。何分割にするかによって何箇所に立つかが変わってくるわけですね。基本的にはカップからスタートして、徐々に遠ざかりながらラインを見て、最後にラインをつなげるそうです。

ラインが見えたら、どこに打ち出すかを決め、そこに向けてボールを合わせます。あとはタッチを決めて、狙った場所に打ち出すだけです。一度決めたら迷わないことが大事だそうです。

画像: 入り口を決め、ボールとカップの間を何分割かしてラインを見る。最後にラインをつなげ、ボールをセットする

入り口を決め、ボールとカップの間を何分割かしてラインを見る。最後にラインをつなげ、ボールをセットする

これ、やってみましたが、いままでラインを分割して考えたことがなかったので、分割したラインをつなぐという作業が少し難しかったです。もともとカップの入り口というのは考えていたし、カップから1メートルくらいのポイントは見つけてから打っていたのですが、そこからさらに数か所でラインを見るというのは初めて。何度かいろんなラインで試してみるとだんだんイメージの中でラインがつながってくるようになりました。たしかにこれが出来るようになると、入らないまでも、OKくらいに寄せられる確率は高くなりそうな気がします。最初は5メートルのパットでも2箇所くらいから見るところから始めたほうがよさそうです。2メートルくらいの入れたいパットであれば1箇所でもいいかもしれません。

タッチは常に「40センチオーバー」で

次はタッチです。鈴木プロはどんなラインや距離からでも、常に40センチオーバーと決めているそうです。その距離感は手首を使わず振り子になりきることだけを考えて作っているのだとか。振り子になりきるために大事なことは、手首の角度を変えず、背筋や腹筋といった大きな筋肉を使うこと。そして距離感を出すのは「振り幅」だけで行っているそうです。ボール位置をいつも同じにして、ストロークのスピードや力感も変えず、あくまでも振り幅だけで距離を打ち分けるということです。機械的な動きにすることで、プレッシャーのかかる距離でも同じ動きが出来るようにしているそうです。

画像: 手首の角度を変えず、大きな筋肉を使って振り子になりきる。距離感は振り幅だけで出す

手首の角度を変えず、大きな筋肉を使って振り子になりきる。距離感は振り幅だけで出す

やってみましたが、いままではどうしても距離が長くなると強めにヒットしたり、ストロークのスピードが速くなったりしていましたが、たしかに振り幅だけで合わせるようにすると安定はする気がします。ただ長い距離はやはり少し強く打ってしまいがちで、それを嫌がって逆に緩んだりってことがありました。これは少し練習してなれないとだめかも知れません。鈴木プロは朝イチの練習グリーンで右手一本でのタッチ練習を10分ほどするらしいのですが、この右手一本での練習はなかなか良かったです。これで振り幅での距離感作りに慣れるのがいいかもしれませんね。

画像: まず右手1本でタッチを出す練習をするといい感じです

まず右手1本でタッチを出す練習をするといい感じです

ストローク中の2つのポイント

最後に鈴木プロが最近気付いた大事なこと。1つは「ストローク中、左ひじは体から離れない」です。手が勝手に仕事をしてしまわないように、わきを締めて体ごと振るのが大事なんですね。左わきが空くと軌道がズレるということもあります。左わきに右手のひらを挟み、左手一本でストロークするといいようです。

画像: 左ひじが体から離れないようにストロークする

左ひじが体から離れないようにストロークする

そしてもうひとつが「右人さし指をグリップに添える」です。こうすることでフェース面に意識が行き、人さし指を真っすぐ引いて真っ直ぐ出すというストロークができるようになり、軌道もフェース向きも安定するということです。このとき、人さし指の”腹”がカップを見続けるように意識するといいそうです。

画像: 右人さし指をグリップに添えストロークするとフェース面を感じられる

右人さし指をグリップに添えストロークするとフェース面を感じられる

これはやってみると、両方ともかなりいい感じでした。体でストロークするイメージが出るし、フェース面もブレません。パットの出球が安定しない人にはすぐに効果が出そうな気がします。

鈴木プロのパッティング術、シンプルですがかなり効果がありそうでした。これはみなさんもぜひやってみるべきだと思いました! これから鈴木プロをトーナメント中継などで見る機会が増えそうなので、ぜひパッティングに注目したいですね。

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