画像: 女子ツアーで18戦9勝!
勝ちまくる『スリクソン』ボール
もはや偶然では済まされない

今季ツアーで話題となっているのが、スリクソン『Zスター』シリーズボールの躍進ぶり。当記事を書いている7月5日時点で、女子ツアーでは18戦9勝、その他男子や下部ツアーも含めた全45試合でも19勝と勝率は4割を超える。女王・山下美夢有やブレイク中の岩井姉妹など、強い選手が使っていることを差し引いても異常なまでの勝ち方と言っていいだろう。『Zスター』シリーズを使用する選手たちは、どこにそのメリットを感じているのだろうか。

岩井姉妹は『XV』。
「右にコケる球が出ない!」

画像: 今季の注目を集めるツインズ、今季1勝の岩井明愛(左)と同2勝の岩井千怜(右)。ともに武器としている飛距離は『XV』が担う部分も大きい

今季の注目を集めるツインズ、今季1勝の岩井明愛(左)と同2勝の岩井千怜(右)。ともに武器としている飛距離は『XV』が担う部分も大きい

今年好調のスリクソンボール勢。特に女子ツアーでは顕著で、18戦中9勝と、優勝者の半数を占める。なぜこんなに勝ちまくるのか。まずは今季話題をさらっている岩井明愛、千怜姉妹の使用感から。ご存じのとおり、クラブ契約はヨネックスで、ボールはあえてスリクソン『Zスター』シリーズをチョイスしている点が興味深い(ともに『XV』を使用)。

「スピンの利きがいいんです。ラフからでも止まる感覚があるし、下りのアプローチでもしっかりスピンがかかります。風の強い日に“低い球を打ちたいな”と思ったときにその通りに強い弾道で飛んで行ってくれるところも気に入っています。右にコケる(こすって風に負ける)球が出にくい点も強みだと思います」(明愛)

「私は“パシーン!”と弾くドライバーの打感が好きなんです。パットのフィーリングがソフトなところも『XV』を選んだポイントです。右にコケる球が出ないのは私も実感しています」(千怜)

さらに2年連続女王に向けて今季も波に乗る山下美夢有も『XV』で戦っている。

画像: 今季すでに4勝の山下美夢有(左)、1勝の青木瀬令奈(右上)、その他、小祝さくら(下段左)や菅沼菜々(下段右)も『XV』の飛んで止まる性能に惚れ込む

今季すでに4勝の山下美夢有(左)、1勝の青木瀬令奈(右上)、その他、小祝さくら(下段左)や菅沼菜々(下段右)も『XV』の飛んで止まる性能に惚れ込む

「ずっと『XV』を使っていますが、弾く打感がすごく好きで、とても飛距離が出るボールです。それでいてアイアンのスピンの利きもいいので、グリーンが硬いセッティングの試合でもしっかり止まってくれます。アプローチ、パットのフィーリングも好きですね」

櫻井心那は『♦(ダイヤモンド)』
「ロングアイアンでも止まる!」

画像: 女子プロとしては珍しい5番アイアンをバッグに忍ばせる櫻井心那。ロングアイアンで止まるショットを打つために『♦』をチョイス

女子プロとしては珍しい5番アイアンをバッグに忍ばせる櫻井心那。ロングアイアンで止まるショットを打つために『♦』をチョイス

今年リニューアルされた『Zスター』ボールシリーズでは、『XV』、『Zスター』、に加え『♦(ダイヤモンド)』が正式にラインナップに加わった。もともとPGAツアーの硬く締まったグリーンでもロングアイアンでしっかり止まることをコンセプトに開発されたボールだ。資生堂レディース、プレーオフでの初優勝が記憶に新しい櫻井心那は『♦』を使う。

「ロングアイアンでスピンがしっかり入ってくれることを実感できるボールです。私は5番アイアンを入れているのですが、(しっかりスピンが利くので)安心してグリーンを狙っていけます」(櫻井)

5番アイアンで止めるという、ロングヒッター(ドライビングディスタンス5位)ならではの要求に対し、まさにその性能を求めて作られた『♦』がピタッとはまったようだ。

ちなみに優勝こそないものの、今季安定した成績を残す竹田麗央は飛ばし屋(ドライビングディスタンス3位)だが、3モデル中最もソフトな打感の『Zスター』で戦う。選手個々がボールに求める性能を、それぞれのモデルでしっかりと性格分けすることで、高いパフォーマンスを出せるという点も、3種類ラインナップされた『Zスター』シリーズボールが支持される理由の一つだろう。

画像: ツアーパフォーマンスボールとして、Zスター XV(上)、Zスター(左)、Zスター ♦(右)の3モデル用意されているのも『Zスター』シリーズの特長

ツアーパフォーマンスボールとして、Zスター XV(上)、Zスター(左)、Zスター ♦(右)の3モデル用意されているのも『Zスター』シリーズの特長

男子の間では『♦』の使用率が
高まっている

画像: 今季、関西オープンで優勝を果たした蟬川泰果。メルセデス・ベンツ トータルポイントランキングでトップに立つなど総合力が高い

今季、関西オープンで優勝を果たした蟬川泰果。メルセデス・ベンツ トータルポイントランキングでトップに立つなど総合力が高い

松山英樹をはじめ、もともと『XV』の使用率が高かった『Zスター』シリーズボールだが、男子ツアーに目を向けると『♦』をチョイスする選手が増えている。看板選手の一人、今季関西オープンで優勝した蟬川泰果も『♦』派だ。

「ドライバーで打ったときに弾き感がありつつも球持ちがよくて、操作できる感じがいいですね。このボールにして安定しているし、風の日でも直進性が高まったことは明らかです。ドライバーの初速は速くて飛距離が出るけど、アイアンは落ち着いて飛んでくれる。アイアンでも球が全然ねじれないし、球を上げるのも抑えるのもイメージ通りにできる。ドライバーは飛んで、アイアンやアプローチではしっかりスピンが入る。不思議なボールです(笑)」

蟬川の他、ミズノオープンで初優勝を遂げた平田憲聖も『♦』派だ。

『Zスター』シリーズボールは「風に強い」と
異口同音にプロは言う

『Zスター』シリーズボールは3種類。いずれもスコアを出すための総合力の高いモデルだが、その中でも飛距離性能に優れる『XV』、ソフトなフィーリングの『Zスター』、ロングアイアンでのスピン性能が高い『♦』という性格を持つ。しかし、岩井姉妹や蟬川泰果のようなクラブ契約は他社でも、あえてスリクソンを選ぶ理由は、別の部分にもあるという。住友ゴム工業㈱スポーツ事業本部 商品開発部 ゴルフボール技術グループの井上英高さんは言う。

「多くのプロと話をするなかで一貫して出てくるのは“スリクソンは風に強い”という感想です。ブルックス・ケプカ選手も“同じスリクソンのアイアンなのに、なんで(松山)ヒデキのボールはあんなに風に強いんだ? もしかしてボールか? それなら使ってみたい”ということから契約した経緯もある(ケプカは『♦』を使用)。2019年の全英オープンに勝ったシェーン・ローリー選手も”風に対するボールの強さがよかった“とコメントしています。その理由は“ディンプル”の開発力だと考えています。横風に負けない、アゲンストでもちゃんと前に行く、これは『Zスター』シリーズに限らず、ダンロップのボールに共通している強みです」

画像: 『Zスター』シリーズボールを手に世界で戦う松山英樹とブルックス・ケプカ。ケプカは風に強い松山のショットを見てボールのスイッチを決意した

『Zスター』シリーズボールを手に世界で戦う松山英樹とブルックス・ケプカ。ケプカは風に強い松山のショットを見てボールのスイッチを決意した

3モデルあることでより個々にあった性能を手にできることに加え、風に負けずに安定した弾道で飛ばせる。これが『Zスター』シリーズボールの躍進に繋がっているようだ。今季ツアーも折り返しを迎えたが、このまま『Zスター』シリーズが勝利数を伸ばすのか、はたまた他メーカーの巻き返しがあるのか、ボールの“覇権争い”にも注目したい。
(※勝利数などの諸データはすべて2023年7月5日現在)

画像: 『Zスター XV』。新モデルは従来の4ピースから3ピースへと変化。特長である飛距離性能はアップさせつつ、すべてのショットにおいて打感の軟らかさがプラスされた

『Zスター XV』。新モデルは従来の4ピースから3ピースへと変化。特長である飛距離性能はアップさせつつ、すべてのショットにおいて打感の軟らかさがプラスされた

画像: 『Zスター』。ソフトな打感と高いスピン性能が特長。新モデルはロングショットでの初速性能が格段にアップ。この『Zスター』が前作からの進化を最も感じられるという

『Zスター』。ソフトな打感と高いスピン性能が特長。新モデルはロングショットでの初速性能が格段にアップ。この『Zスター』が前作からの進化を最も感じられるという

画像: 『Zスター ♦(ダイヤモンド)』。ロングアイアンでの高いスピン性能とドライバーショットでの低スピンという、二律背反する性能を高いレベルで融合したモデル

『Zスター ♦(ダイヤモンド)』。ロングアイアンでの高いスピン性能とドライバーショットでの低スピンという、二律背反する性能を高いレベルで融合したモデル

This article is a sponsored article by
''.