ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は「酷暑のなかのプレー」がテーマです。
画像: 酷暑のなかのプレー。身体がきついと感じたら、無理して続けずリタイヤする勇気も必要だ(写真はイメージ)

酷暑のなかのプレー。身体がきついと感じたら、無理して続けずリタイヤする勇気も必要だ(写真はイメージ)

夏のゴルフは、万全の対策をして、楽しくプレーしたい

今回は緊急提言です。日本全国、豪雨の被害も多くなっているようですが、東日本の太平洋側では、連日猛暑が続くようになっていますね。

先日、埼玉県で行われた関東地区のアマチュア競技で、プレーヤーが最終ホールのグリーンで昏倒し、そのまま息を引き取るという悲しい事態が起りました。暑さによる熱中症が原因と聞いています。その競技はハンディが4.4以下のシングルプレーヤーしか出られない大会で、言わば百戦練磨の強者たちが集まる場です。

当然、いきなり真夏のプレーをしたわけでもなく、酷暑に対して準備を怠っていたわけでもありません。それにも関わらず死に至る事態が起ってしまったのです。これはよほどのことといえます。
ゴルフに慣れている、色々な経験を積んできているトップアマでさえ生命の危険に陥る可能性がある。この件を我々はしっかり教訓として残さなければなりません。

今回は改めて酷暑にゴルフをプレーする際に気をつけたい点について考えていきたいと思います。

まずはコース選び。やはり内陸部より、沿岸部。総じて海に近いエリアのほうが涼しく、湿度も低いようです。もちろん標高の高いところに位置するコースのほうが涼しいですよね。関東なら軽井沢や河口湖エリア、那須高原、箱根近辺などが「避暑地」として知られていますね。35度以上の予報が出ているコースでのプレーは、できるだけ避けるという判断も必要かと思います。

そして気を付けたいのが、プレー時間です。この時期はとにかく早いスタート時間を取って、気温がピークを迎える12時~14時の時間帯を避けてプレーを終わらせてしまうのが賢明です。コースによっては4時台からスタートできるアーリーバードの枠もありますので、これならかなり涼しい時間帯にプレーできます。夕方プレーする薄暮枠もあると思いますが、夕方といっても17時近くにならないと気温が下がってきません。

また、スループレーを勧めるコースも増えていますが、お昼で休憩を取ったほうが、身体の負担が減らせる場合もあります。自分の体力やプレーしている時間帯の気温を想定してスタートタイムを取ることが重要だと思います。

次にプレースタイル。できるだけ体力の消耗を抑えるプレースタイルを選択したいものです。歩きではなく、カート使用、できればフェアウェイ乗り入れがベターです。ふだん歩きプレーに慣れている方でもこの時期は要注意。くれぐれも過信は禁物です。

また、「なにがなんでも18ホール」というのもこの時期はちょっと考え物です。9ホールやってみてしんどい場合は、そこで上がるとか、始めから9ホールのプランをチョイスして無理なくプレーするという選択肢もあります。また、身体がきついと思ったら無理して続けず、リタイヤする勇気も必要です。

そして怖いのが自分では自覚症状のないケースです。できるだけ同組のプレーヤーに目を配り、様子がおかしければ声を掛けていただきたいと思います。そうそう、キャディ付きプレーの場合にはキャディさんにも気遣いを。この時期はキャディさんにも大きな負担がかかっていて、倒れるケースも多いようです。

そう、生命の危険を冒してまで続けるラウンドなど、あるはずがないのです。

そして基本的な体調管理。まずはしっかり朝食をとること。前夜、しっかり睡眠もとりたいものです。寝不足や空腹で炎天下のプレーはかなり危険だと思います。プレー中はもちろん、水分や塩分をしっかり補給し、できれば食事もしっかりと。飲料は、スポーツドリンクなどの他、出来れば経口補水液を用意しておくと安心です。それと注意が必要なのはアルコール摂取。これは水分補給にはなりません。きちんとアルコール以外の飲料も摂取するようにしましょう。

最後に体力維持のためのグッズの活用です。
日傘、帽子、サングラス、とにかく日焼けは体力を消耗しますので、避ける努力をしましょう。特にサングラスで眼を守ると疲れ方が結構違います。氷嚢やアイスベスト、携帯型の扇風機などもフル活用して体温の上昇を抑えると良いと思います。

以上、今回は極々基本的なことを書いてきたかと思いますが、楽しいゴルフが一転して悲劇になる。こうしたことは本当になくなってほしいと思っています。酷暑のゴルフ。ラウンドするなら万全の対策をして楽しいプレーを。

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