LIVゴルフのロンドン大会でキャメロン・スミスが移籍後2勝目を挙げ、全英オープン連覇に弾みをつけた。
画像: 昨年150回の記念大会としてセントアンドリュース・オールドコースで行われた全英オープンで優勝したC・スミス。今週開催のロイヤルリバプールGCで連覇を狙う(撮影/姉崎正)

昨年150回の記念大会としてセントアンドリュース・オールドコースで行われた全英オープンで優勝したC・スミス。今週開催のロイヤルリバプールGCで連覇を狙う(撮影/姉崎正)

全米プロ9位タイ、全米オープン4位とメジャーに強いキャメロン・スミス

昨年11月の全豪プロゴルフ選手権以来、7カ月ぶりの勝利に、

「ここ数カ月、勝利の扉をノックし続けたので、これをきっかけに扉が全開になってくれるとうれしい」

と笑みを見せた。LIVゴルフの成績は世界ランク対象外。

それでも7位をキープしているのは全米プロ9位タイ、全米オープン4位とメジャーで上位に入っているから。大舞台に強いオージーは昨年の聖地セントアンドリュースに続き、今回も有力な優勝候補だ。ビッグイベントの前に

「自信が戻ってきた。勝つことは素晴らしい」

とメジャー連覇を視野に入れた。

ロンドン大会で優勝争いしたパット・ペレスは、

「キャム(スミス)は一生で一度もパットを外したことがない男。彼のゴルフはショッキングだ」

と脱帽。

ところでLIVとPGAツアーの統合に関しては具体的な話が伝わってこないが、合併発表後に健康上の理由で職務を離れていたジェイ・モナハンコミッショナーが7月17日に復帰。

それを受け、モナハン不在の穴を埋めるため辞任を先延ばしにしていたPGAツアー政策委員会のランドール・スティーブンソン氏が役職を辞任。元AT&T幹部でゴルフ界に影響力のある同氏は、ツアーとサウジアラビアの公的投資基金との契約提案に「重大な懸念」を示した。

10年以上ツアーの政策委員を務めたスティーブンソン氏は理事会に宛てた書簡のなかでジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害へのサウジの関与を指摘し、この提携は

「客観的に評価できるものでも良心的に支持できるものでもない」

と訴えた。

幹部が離脱したツアーだが、モナハンは以前

「実弾戦(資金面)でLIVには勝てない」

とスタッフに漏らしており、彼の決断は理想ではなく現実的な選択ともいえる。復帰すればまた嵐に巻き込まれるのだろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号「バック9」より

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