プロアマ戦で”替え玉ドッキリ”を成功させた双子の兄弟
全英オープンの切符が懸かった最後の試合「ジェネシス・スコットランドオープン」で6位タイに入り、全英行き最後のプラチナチケットを獲得したのがデンマークのニコライ・ホイガード。
実は彼、欧州ツアー4勝のラスムスを兄に持つ一卵性双生児。兄はすでに全英出場を決めており、このたび双子の兄弟が揃って全英オープンに出場するという史上初の快挙を達成したというわけだ。
18歳でプロデビューを果たし、現在22歳になった彼らは以前から「ヨーロッパのネクストスター候補」と騒がれており、同じデンマーク出身でライダーカップのキャプテンを務めたトーマス・ビヨーンも
「第一印象でこの人は特別だと感じることがある。2人はそれに当てはまる」
と兄弟を認めていた。
ラスムスはスコットランドオープンの前週、デンマークで開催された欧州ツアーで優勝。6打差逆転の快勝劇に、
「ほんの少し前まで試合会場で選手にサインをねだる少年のひとりだったから、故郷での優勝は夢のよう」
その兄の優勝に刺激を受けたのがニコライ。
「インスピレーションをかき立てられた」とビッグネームが大挙出場したスコットランドオープンで上位に入り、全英オープンの出場権を獲得した。
岩井姉妹は中学時代クラスを入れ替わって授業を受けた経験があるというが、二卵性のためか、先生にバレたとか?
しかしホイガード兄弟はプロアマ途中で組を入れ替わり、誰にもバレず「ドッキリ大成功」をさせた経験がある。
さすがは一卵性といったところだが、最近は兄のほうが髪を伸ばしたため、見分けがつきやすくなった。
先日、ロイヤルリバプールで開催された全英オープンには、ほかにも双子ではないが、マシュー・フィッツパトリックと弟のアレックスが出場。2組の兄弟がメジャーの舞台で相まみえた。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月8日「バック9」より