19年前の大会ではあのポーラ・クリーマーもホールインワンを記録
19歳未満の156名が出場し7月17日から22日にかけ開催された同大会は初日、2日目がストロークプレー、3日目からは上位64名によるマッチプレー形式で雌雄を決したが、記録が誕生したのは大会初日。
まずは162ヤードの3番パー3でベロニカ・エクスポジト選手がエースを決めると、7番(143ヤード)でエメリー・シャーツ選手がこの日3つ目のホールインワン。
さらに同じ7番で今度は14歳にしてワシントン女子アマを2連覇しているアンジェラ・チャン選手が3つ目のエースを達成し大喜び。
しかし驚くべきは、同大会で1日3個のホールインワンは今回だけではないということ。04年のテキサス大会で歴代最多の1ラウンド3ホールインワンの記録があり、今回はそれに並んだというわけ。
ちなみに04年にエースをマークしたうちの一人は、後に全米女子オープンを制しツアー10勝したポーラ・クリーマーだった。
日本勢は3人がマッチプレーにコマを進めたが、世界アマチュアランキング上位の資格で出場した伊藤二花選手と與語優奈選手が1回戦で敗退。
先の全米女子オープンに出場し波に乗る17歳の小宮千鶴選手はベスト16まで進出し、メキシコの選手に惜しくも敗退した。
1949年から続く由緒ある同大会。
昨年は馬場咲希選手も出場しているが、
「全米女子アマを狙うのは無理だと思ったのでジュニアでの優勝が目標でした」
と語っていた。
しかしジュニアでは本領発揮できず、無欲で挑んだ全米女子アマでチャンピオンに輝いた。
38年前に日本勢で初めて全米女子アマを制した服部道子も然り。
世界の舞台で物おじしない強豪が急増中の日本。世界アマランク上位者も続々増えており、まだまだ期待できそうだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月8日「バック9」より