ジャック・ニクラスが、自身がホストを務めるメモリアルトーナメントの昼食会で現役時代によく見ていた夢について話して話題に。というのも“帝王”が見る夢が、アマチュアゴルファーにとって「わかる!」と、なんだか親近感があるものだったから。そこで、プロや一般ゴルファーに「ゴルフの夢を見ますか?」と聞いてみた。
画像: オーガスタのティ―インググランドに上がるジャック・二クラス。夢では「ティ―インググラウンドにたどり着けない」で、目が覚めることがあるという(撮影/姉崎正)

オーガスタのティ―インググランドに上がるジャック・二クラス。夢では「ティ―インググラウンドにたどり着けない」で、目が覚めることがあるという(撮影/姉崎正)

ティーンイングエリアになぜかたどり着けない① ジャック・ニクラス(83)

私もよく見ますよ。よく見ていたのは、スタートホールのティーイングエリアにたどり着けないという夢です。

懸命にティーを目指すのですが、誰かが私にぶつかってきたり、さまざまな妨害にあって、まったくたどり着けないんです。

そうするうちに突然トイレに行きたくなったり、ボールを持っていなかったり、キャディがいなくなったりもする。そして、ついに自分のティーショットの番がくるところでハッと目覚めるんです。

これはまさしく悪夢です。

ただ、いい夢もあってスウィングで悩んでいるときに自分で自分をレッスンしていたことがありました。夢の中でつかんだヒントを試すと、これがけっこううまくいったのです。

この夢は大きな大会の前によく見て、優勝に役立ったこともありました。ヒントが舞い降りてくるのですから睡眠時間は上達のチャンスでしたね。

ティーンイングエリアにたどり着けない②(50代男性、東京都)

小学生の頃から、父がときどきゴルフに連れていってくれるのが楽しみでした。

いつもはショートコースなんですが、ときどき行く本コースでのラウンドがもうドキドキワクワクで。

すると、目指す1番ティーがグラグラ揺れ出したり急に小さくなったりしてたどり着けないという夢を見るんです。

子供心に「もうゴルフに行けないんだー」と悲しくて。目が覚めて「ああ、夢か」と。

もう40年ほど前に見ていた夢ですがディテールまでしっかり覚えています。

いっけねえ、遅刻だ! 飛び起きたらまだ5時 鈴木規夫(71、プロゴルファー)

うなされたといえば定番の、遅刻する夢ですね。

夢の中で時計を見て「もう7時だ、いっけねえ。スタート時間だ」と飛び起きたら、実際の時計は5時でホッというやつです。

でも、僕の場合は、悪夢よりはいいイメージの夢をよく見ていました。

「やったー!」みたいな。でも起きると詳しいことは忘れてしまうんですけどね。

遅刻の夢にもバリエーションあり (50代男性、千葉県)

私の夢はベタですが“遅刻もの”です。

年に一度は見て、そのたびに飛び起きます。

ただ、遅刻の夢にもバリエーションがいくつかありまして「目覚まし時計が壊れていた」とか「時計がいろいろあって、どれが本当の時間かわからない!」とか。

実際にラウンドに遅刻したことはないんですけど……。

ティーイングエリアで途方に暮れる① 石井米二郎(ゴルフ場コンサルタント)

ティーアップして打とうとすると後ろから壁が迫ってきて、大きくバックスウィングできない夢をよく見ます。

どこにティーアップしても壁が追いかけてくるんです。バックスウィングを右腰のあたりまで小さくとれば打てるんですが……。

ティーで途方に暮れるこの夢は繰り返し見ていますね。

睡眠中のイップス⁉ 金縛りにも遭いました 髙橋勝成(72、プロゴルファー)

かつては悪夢によくうなされたものでした。

何かに苦しめられているんだけど、声が出せず、汗びっしょりで目覚める、というケースが大半。あとは、夢とは違うかもしれませんが金縛りにはよく遭いました。

あれ、本当に動けないんですよ。

私が分析するに、ゴルフでは練習でもラウンドでも「イメージ」が大事じゃないですか。ピンを狙うショットではクラブをこの高さまで上げて、ランがこれくらいで……というふうに。イメージするのが習い性になっているものだから、神経が過敏になって金縛りになっていたのかなと。

ところが、今じゃ夢など全然見はしません。ヒリヒリするような優勝争いの中での金縛りの悪夢をもう一度見たい気もしますね(笑)

下りのパットでボールが止まらない①(70代男性、東京都)

つい先日、下りのパットの夢でうなされました。

那須のゴルフ場に行ったんですが、あの辺りは那須岳を背に芝が順目になっています。だから、順目の下りだとボールに少し触れただけでどんどん転がり、グリーンを出てしまうことも珍しくないんです。

その日もそんな体験をして、夜、寝たら見ました。状況は順目で下りの1メートル半。構えてテークバックし、パターのヘッドで軽ーく触れたらボールがどんどん下っていく。やっと止まったと思ったら、なぜかまたそこから下りのパットが残っているんです。

何度か同じパットを繰り返していたら、パターを握って構えたまま体が強張ってストロークできなくなった。必死に振ろうとしても振れない。いわゆる金縛りに遭ったような感じで全身が硬直し、そこで目が覚めました。汗びっしょりでした。

下りのパットでボールが止まらない②(60代男性、埼玉県)

もともと下りのパットに苦手意識があるんですが、夢の中では本当にちょんっとボールに触っただけなのに、ボールが10メートルも20メートルも止まらないんです。

で、その先には池が見えて「ひえー」っていう感じで追いかけていく夢。

これはゴルフを始めて30年で10回以上は見ていると思います。

打ち込まれて、知らない人が謝りに来る(50代男性、神奈川県)

10年くらい前に一度打ち込まれたことがあります。

グリーンにいたら、次の組の人の2打目がドンッとグリーンに落ちたんです。幸い当たらなかったのでケガもなかったですが、あの音にはビクッとしました。そしたらその後、打ち込まれる夢を見るようになりました。

自分がグリーンにいると、ドンドン球が打ち込まれてきて「うわー」となるんですが、絶対に当たらない。そして、全然知らない人が饅頭を持って謝りに来て「打ち込んだのはこの人じゃないのになんで饅頭をくれるのかな」と思う流れ。

足がつった日に足がつる夢を見る(60代男性、静岡県)

夏ゴルフではよく足がつるんです。で、つった日の夜によく見るのが足がつった夢(笑)。

崖の下に打ち込んじゃって拾いに行ったら足がつって動けない、しかも蛇がいる! 

でも、なんとかしてボールは拾いたい。無理な体勢をとっていたら、実際のこむら返りで目が覚める。

夏だけ見る夢なんです。

カートに人がどんどん乗って来てパニック(30代女性、大阪府)

ペーパードライバーでカートの運転も苦手。なるべく避けていますが、どうしようもないこともあります。

すると、カートに乗る夢を見ます。

私しか運転をする人がおらず、ガチガチでハンドルを握っていると、なぜかどんどん人が来て「乗せて」「乗せて」と言う。5人とか10人とか来るので「もう乗れません」「助けてー」となって汗だくで目を覚まします。

ポケットにティーがなーい!(30代女性、兵庫県)

ポケットに入れていたティーがなくなる夢は何度も見ています。

初心者のころ、ボールはたくさん持っていっていたのですが、ティーがあんなに折れるとは知らなくて。

気付いたらあと1本、ということがあったんです。

当時は親しいゴルフ仲間もおらず、気軽に「ティーちょうだい」なんて言えなくて「この1本が折れたらもうおしまい」くらいに思っていました。多分、あの印象が強いから夢を見るんだと思います。

クラブハウスの階段を踏み外す(20代女性、東京都)

大学では体育会のゴルフ部に入っていました。

夏合宿は本当にタフだったのですが、卒業してから、暑いお風呂に入ってから寝た日に灼しゃく熱ねつラウンドの夢を見るようになりました。

筋肉痛と疲労で満身創そう痍いの夏合宿最終日、先輩たちより早くハウスに着いてレストランに行かねばと焦って階段を踏み外す。もしくは後半ラウンドに早く行かねばと焦って階段を踏み外す。

そのどちらかで、いずれも足がつって目が覚めます。こむら返り、信じられないほど痛いです。

グローブが突如入らなくなる(50代男性、千葉県)

ティーイングエリアに来て、手袋をはめようとしたらきつくて入らないという夢を何度も見ます。

まずい、まずいと思いながら格闘していると自分の番が来て……というのがお決まり。

もう手袋なしで打っちゃおうという流れになったこともありました。すると、実際のラウンドの際も、そのシーンが頭に浮かぶことがあり、心拍数が上がっていくのがわかるんです。

以来、グローブを外すのが怖くなり、パットの際は外したいのですがそのままにしたり、グローブを買う際に少し大きめのものを買うくらいです。

スピーチで言葉に詰まってしまう 川田太三(USGA・R&A元レフェリー)

プレーに関する悪夢という記憶はあまりないのですが、USGAでジョー・ダイ賞(注USGAに貢献した者を顕彰する。2013年米国人以外で初受賞)をいただいたとき。

受賞式でのスピーチでどうしゃべるか考えていた時期は、言葉が出てこない夢を何度か見ましたね。やはり緊張していたのだと思います。

結局、夢の中で適切な言葉は出てこず、ぶっつけ本場で自分の言葉で話し、会場で笑い声が起こった時はホッとしたものです。あの1、2週間前の悪夢は何だったのでしょうかね。

※週刊ゴルフダイジェスト8月1日号「真夏の夜のゴルフ悪夢エピソード集」より

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