J・デイは「いまの状況に満足している」と語った
B・ハーマンが6打差の圧勝を飾った全英オープンで、マキロイは7打差の6位タイに終わった。昨年聖地セントアンドリュースで、最終日をトップで迎えながらバーディチャンスを外しまくり、逆転負けを喫したリベンジを誓ったはず。しかし「上にひとりだけ追いつけない存在がいた。彼がいなければいい線を行っていた」と淡々と敗戦を振り返った。
最後にメジャーに勝ってから(14年の全米プロが最後の勝利)丸9年が過ぎ、その間マキロイはメジャーで20 回トップ10入りしている。圧巻の数字だが、ツアー屈指のショット力にパットが伴わず敗戦続き。それでも「シーズン終盤には楽観的な見通しを持っている」。
マスターズチャンピオンのJ・ラームも最終日にスコアを伸ばせず2位タイに終わると、「これがゴルフ。2打差や3打差ではなく6打差で勝利を奪われた。我々には成すすべがなかった」と勝者に脱帽しながら、無念さをにじませた。
一方で2位タイの好成績を喜んだのがトム・キムとJ・デイ。足首のケガを押して出場したキムは、「医療チームができる限りの処置をしてくれたけれど、気温が低く痛みもあった。でもアドレナリンが分泌されてあまり気にならなかった」。リーダーボードを「チラッと見ては順位を確かめていた」そうで、サンデーバックナインでは「アクセルを全開にしました。こういう良い週を積み重ねて自信を取り戻したい」。
今季復活したデイは、「ここのところそれほどゴルフの調子が良いわけではなかったので、準優勝はかなり良い結果だと思います。つい最近世界ランク175位だったことを考えると、いまの状況に満足している。今後さらに自信をつけてまたメジャーに勝ちたい」。
今回は優勝を逃した面々だがプレーオフでの活躍に期待がかかる。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月15日号「バック9」より