松山英樹がPGAツアーのプレーオフシリーズ初戦フェデックス・セントジュード選手権最終日に5アンダー65をマークし38位タイから16位タイに順位を上げた。フェデックスポイントランクも10ランクアップの47位に浮上し上位50名のみに参戦が許される次戦BMW選手権の出場を土壇場で決めた。

前日にはポストシーズン第2戦への出場が危ぶまれるビッグネームの筆頭としてツアーのホームページの特集に写真入りで取り上げられた松山。同シリーズがスタートして以来最長の9年連続ツアー選手権(トップ30のみが出場するシーズン最終戦)出場を果たしている唯一無二の存在・松山のピンチに米メディアも注目していた。

3日目終了時点では大会前のポイントランク57位のまま変わらず背水の陣で挑んだ最終日、松山はバック9で一気に爆発した。

画像: プレーオフ初戦を16位タイでフィニッシュし、ポイントランク47位で次戦出場圏内となった松山英樹(写真/Getty Images)

プレーオフ初戦を16位タイでフィニッシュし、ポイントランク47位で次戦出場圏内となった松山英樹(写真/Getty Images)

13番と15番でバーディを奪うと16番パー5では残り200ヤードからピンそば3メートルにつけてイーグル奪取に成功。17番でもバーディを奪い一気にリーダーボードを駆け上がりポイントランク47位で圏内に入ると「さすがヒデキ・マツヤマ! 10ランク上げて次戦出場を決めたんですから」とテレビ解説者が唸る一幕も。

10年連続ツアー選手権出場を目指しポイントランクを上げるため目下4連戦中の松山。前週のウィンダム選手権では疲労がピークに達して予選落ち。ポイントランクもジリ貧でトップ50入りが難しい状況に陥っていた。

しかしプレーオフ初戦最終日のチャージで、ファンもメディアも「ヒデキなら最終戦まで行ける!」と確信を深めている。

今大会でパトリック・カントレーとのプレーオフを制し、2週連続優勝を果たした43歳のルーカス・グローバーは、前週のウィンダム選手権で優勝するまでポイントランク三桁台でプレーオフ進出は絶望視されていた。

しかし「調子が良くても悪くても一生懸命ゴルフに取り組む」姿勢を貫き、ついに先週2年ぶりツアー通算5勝目をゲット。ポイントランク112位から49位にジャンプアップしてプレーオフにコマを進めた。そして今回2週連続優勝で4位まで順位を上げたのだ。40代でプレーオフシリーズに勝ったのは18年のタイガー・ウッズ以来2人目。40代の2週連続優勝は08年のビジェイ・シン以来の快挙だった。

松山にも、もちろんグローバーのように大きく飛躍するチャンスはある。BMW選手権の成績いかんではトップ30はおろかトップ10入りも夢ではない。期待を裏切らない男に盛大なエールを贈りたい。

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