"今後女性に限らず、LGBTを含めたいかなる差別も行わない"
同GCは1922年に開場。創設者のジョージ・クランプ氏が設計途中で死去したため、当時の権威であるハリー・コルトに引き継がれた。
40万坪の松林に佇む18ホールはフェアウェイとグリーン以外はほとんどウェイストエリア。200ヤードのキャリーがなければフェアウェイには届かないという”科罰型設計”の典型コースだ。
同GCは米国のゴルフ2誌が隔年で行う「世界ベストコース100」で、両誌とも首位の座を保持し続ける、いわば世界一のコースなのである。この理由を日本でただ1人の会員である設計家・川田太三氏は、
「初めて回ったずっと後、特に覚えておこうと思ったわけでもないのに、18ホールがすぐに甦ってきたのです。各ホールの戦略性、デザインバランスが優れているので強く記憶に刻み込まれたのでしょう。誰もが唯一無二として評価せざるを得ない理由はこれだと思います」
女人禁制のプライベートクラブで、以前は女子トイレもなかった。
しかし性差別撤廃の波は同GCにも押し寄せ、昨年ついに女性会員にも門戸を開放。だがそれだけでは収まらなかった。
ニュージャージー州の市民権部局が起こした差別訴訟で同GCと和解したが、その内容は
「今後女性に限らず、LGBTを含めたいかなる差別も行わない」
だった。この流れで、女子の米英対抗戦であるカーティスカップを開催すると発表したのだ。
主催するUSGAとR&Aにも、女子のアマチュアゴルフを世界的に盛り上げる舞台を探していた事情もあった。同GCは「アマチュアゴルフ界の最高を称える使命をもって設立された」(同GC、ジム・デービス会長)。事実1936年と1985年に男子米英対抗のウォーカーカップが行われている。
開催までには女子トイレも完備するはずだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月22・29日合併号「バック9」より