8月24日、USTマミヤから新ブランドのシャフトが発表になった。その名は『LIN-Q(リンク)』。このブランドは2019年からアメリカでは発売されており、今回満を持して日本への上陸を果たした。リッキー・ファウラーも使うそのシャフトの中身とは?
高性能のカーボン素材を惜しみなく使用。トルクもグッと絞られている
USTマミヤといえば、これまで『ATTAS(アッタス)』シリーズを毎年発表し、金谷拓実プロや原英莉花プロらが使用するなどツアーでも人気を博している。一方、今回発表された『LIN-Q(リンク)』はグローバルモデルの位置付けで、リッキー・ファウラーやゲーリー・ウッドランドなど複数の選手が使用するPGAツアーで実績のあるシャフトなのだ。
同社の説明によると、アッタスよりもしっかり感の強いモデルで、競技志向はもちろん、パワーがあってとにかく飛ばしたいというプレーヤーにもマッチする“中元調子系”シャフト。
製品の特徴としては、高級素材を惜しげもなく使っていることが挙げられる。航空機やロケットにも使われる「トレカ®T1100G」をフルレングスに、同じく「トレカ®M40 X」を先端部に、手元側に独自の「Q・Ply Core technology(キュー・プライ コア テクノロジー)」を配置、これらが粘りのある切り返し、ブレないダウンスウィング、安定感かつ押し感のある強いインパクト、また振り心地と打感の良さももたらすという。
価格はアッタスシリーズよりもやや高い設定(5万5000円[税込])だが、「同様に素材にこだわるいわゆる工房系のシャフトだともっと高価格のものがほとんど。逆にこの価格で抑えることが大変でした」(同社・石川氏)とのことだ。
叩いてもブレずにぶっ飛ぶ! ライバルはズバリあのシャフト!?
発表会は「PGM ゴルフアカデミー 銀座」で行われ、発表会後には試打する機会に恵まれた。実際にテストした弊社「ギア王チャンネル」の菊地編集長はかなりの好感触を得たようだ。
「ヘッドスピードは42~43m/sで普段は60グラム台のSシャフトを使っていますが、PGAツアー御用達ということもあり、ややスペックダウンして5Sをチョイス。ヘッドはパラダイムのロフト10.5度。これが意外とつかまってドロー系の弾道に。力むと少し左に巻く打球も出たので、5Xにスイッチ。すると今度はドンピシャ! ストレートボールで低スピン(2000回転前後)、250ヤード超えも連発しました。謳い文句にもありましたが、ボールをつぶせて押し込むような心地よい感触があり、ちょっと病みつきになりそうな打感ですね。ライバルはもろにフジクラの『ベンタス』だと思うのですが、それよりもつかまり感が感じられて、意外と幅広いゴルファーにマッチしそうな印象です」
この秋も、大手シャフトメーカーから続々と新モデルが登場するが、そんな中でも一段と注目を集めそう、そんなオーラの出ているシャフトだ。
製品の発売は2023年10月6日(金)予定。さらに詳しい製品内容を知りたい方は下記をチェック!