PGAツアー最終戦ツアー選手権はプレーオフシリーズ第2戦で大逆転優勝を飾ったビクトル・ホブランの圧勝に終わった。最終日ザンダー・シャウフェレの追撃をかわし上がり3連続バーディで5打差の勝利を収めたホブランが第17代年間王者に輝いた。北欧ノルウェー出身の25歳がこの2週間で稼いだのは30億円超えの2160万ドル。高額賞金が売りのLIVゴルフが霞みそうだ。

2メートル強のウィニングパット(バーディ)を沈めたホブランはすぐさまカップからボールを拾い深い息を吐いた。5打差の圧勝にガッツポーズはなし。ボーカーフェースだった25歳はそこでようやく表情を緩め笑顔になった。

メモリアル・トーナメント、BMW選手権に続く今季3勝目は対戦相手を脱帽させるような鮮やかな勝利。「これほどいいプレーができたことはない。ショットからパットまで全ての要素が噛み合った」と最高のタイミングで最高のプレーができた達成感に笑いが止まらない。

画像: 2位と5打差のトータル27アンダーでプレーオフ最終戦「ツアー選手権」を制し、PGAツアー年間王者となったビクトル・ホブラン(写真/Getty Images)

2位と5打差のトータル27アンダーでプレーオフ最終戦「ツアー選手権」を制し、PGAツアー年間王者となったビクトル・ホブラン(写真/Getty Images)

一時3打差まで詰め寄ったシャウフェレは「彼は信じられないくらい素晴らしいプレーをしていた。日頃からハードワークしている姿を見てきたけれど、プレーオフシリーズに入ってからもその姿勢は変わらなかった。自分も遅くまで練習するタイプだけれど、暗くなってからいつもホブランがそこにいた」と勝者を称えた。

最終戦の優勝賞金はボーナスを含めて1800万ドル(約27億円)。それに前週優勝分を加えると優に30億円を突破。単純計算して1打あたり600万円を稼いだことになる。

「このパットを外したらいくら損するとか、そんなことはラウンド中まったく考えていない。ただ勝ちたい一心でプレーしているのにテレビでこの1打で何億損をしたなどといわれることにイライラする」とジョン・ラーム。

ただ2位で650万ドル(約9億5千万円)、18位タイに終わったラームで67万ドル(約9500万円)、最下位でも50万ドル(約7300万円)なのだから放送する側も観る側も賞金に注目せざるを得ない。

ちなみにポイントランク50位に終わった松山英樹にも19万6千ドル(約2800万円)のボーナスが支給される。

PGAツアーバブルといわれて久しいがこれほど天井知らずの高騰が続くとは。「日本ツアーは稼げる」といわれた30年前が懐かしい。

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