今年で3年目になるPIPはゴルフ競技に対して、どれだけポジティブな注目を集めたかを各メディア、グーグル検索、SNSへの露出などさまざまな項目で評価し順位をつけ、それに基づきボーナスを付与するプログラム。トップ20にランクインすると順位に応じてボーナスが与えられ、1位のボーナスは1500万ドル(約22億円)だ。
ファウラーは昨季トップ10入り1回で世界ランク100位以下(現在25位)とスランプの真っ只中だったがPIPで16位に入り200万ドル(約3億円)のボーナスを獲得した。これは彼がシーズン中に稼いだ賞金のほぼ2倍に相当する。
翻って今季はトップ10入り8回を数え、7月のロケットモーゲージで4年ぶりツアー6勝目を挙げ、全米オープン初日に62をマークし、優勝争いを牽引するなどファンを熱狂させてきた。
デジタルの時代にSNSのフォロワーからブランドへの積極的な接触=エンゲージメントを分析し、数値化するZoomphのランキングでは今季もっとも注目されたトーナメントの4位にロケットモーゲージがランクインしている。
1位はマスターズ、2位はタイガーがホストを務めるジェネシス招待、3位が第5のメジャー、プレーヤーズ選手権。ここまでは納得のラインナップだが全米オープンや全米プロ、全英オープンのメジャーを抑え4位に入ったのがファウラーが主役を演じたロケットモーゲージ。これはいかに彼がファンから愛されているか、まさにスターパワーの証といえるだろう。
9月末のライダーカップにはチーム最多5回目のメンバー入りを決めたファウラー。今季は本業でも800万ドル近く(約11億円)稼いでいるが、それをはるかに上回る20億円超えのクリスマスボーナスが期待できそうだ。