重さや素材、モデルなど、普通のゴルファーには、その違いがわかりにくいアイアンのシャフト。ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が、自分に合った「アイアンシャフト」選びのヒントを教えてくれた。
画像: 少しでも合わないシャフトを選ばないようにするにはどうしたらいい?(写真はイメージ)

少しでも合わないシャフトを選ばないようにするにはどうしたらいい?(写真はイメージ)

ヘッド性能を引き出すには、シャフト選びも重要だ

クラブフィッター小倉です。今回は、アイアンのシャフトについてです。今年の下半期も様々なニューモデルが発表、発売されますが、特にアイアンが充実している年になりそうです。年末にアイアンを買い替えたい! といったゴルファーも増えそうな予感がしております。

アイアンを買い替えるとき、ヘッドの性能は"吟味に吟味“を重ねると思いますが、そのヘッドの性能を引き出すには、シャフト選びも非常に重要です。ベストはフィッティングを受けることですが、なかなかそうもいかない方のために、少しでも合わないシャフトを選ばないようにするための、気を付けたほうがいいことをいくつかお話ししたいと思います。

個人的に最も気を付けてもらいたい項目は重さです。自身の体力やスウィングスキルに対して重量が合っていないと、トップやダフリといった上下のミスが出やすくなります。今使用しているアイアンでどんなミスが出やすいかを見直してみて、トップが多いなら今のモデルより、重いスペックを、ダフリが多いなら軽いスペックを選ぶのがおすすめです。

またドライバーを基準に考える方法もあります。例えば45インチで300gのモデルを使用している方であれば、38インチのアイアンで400g前後のモデルを選ぶと、ドライバーとウェイトフローのつながりがスムーズになりやすいです。45インチのドライバーに対して38インチのアイアンが大体100g増になっていることがひとつの目安です。

45インチより長めのクラブを使っている方は、半インチ長くなるごとに5g軽くした重量を目安にしてください。アイアンは、飛ばない番手になるごとに約半インチ短くなり、6~7g重くなるように設計されていますので、38インチのアイアンを購入する予定のない場合は、37インチのアイアンの重量から12~14g引いた数値を基準にすることができます。

素材による重量帯の区分けはほぼなくなった

アイアンの純正シャフトラインアップに多いのが、重めの重量帯がスチール、軽めの重量帯がカーボンといった構図。カーボンのほうが軽量のモデルが作りやすいといった流れによるものですが、最近では、カスタムモデルに重めのカーボンモデルや軽量スチールモデルが増えてきました。

技術の進歩により、素材による重量帯の区分けは、超軽量帯を除けばほぼなくなったといえます。スチールの良さは、ねじれに強い素材を生かした安定性と方向性の良さ。カーボンの良さは、設計自由度の高さを生かした、性能の特化と体にやさしい衝撃吸収性があげられます。

自身でぴったりのモデルを選ぶのは、なかなか難しいですが、アイアンのシャフトも進化していますので、もし機会があれば色々なモデルを試打してみてください。逆に進化を望まない方は、今お使いのモデルと同じシャフトがラインアップにあればよいですが、ない場合は、近いスペックを試打してみて、フィーリングをチェックすることをお勧めします。ちょっと楽したいなと考えるなら、重さを変えずにフレックスを一段階、軟らかくするのがおすすめです。

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