メジャーでダークホースが優勝を飾り、ビクトル・ホブランが年間王者に輝いた22-23年のPGAツアー。そこで生まれた凄い記録の数々をお届けしよう。

かつて300ヤードが飛ばし屋の基準だった。タイガー・ウッズが全盛の頃唯一300ヤード超えをマークしたのはジョン・デーリー。しかし最近300ヤードはツアーの平均飛距離(22-23シーズンの平均は299.9ヤード!)となり、ドライビングディスタンス300ヤード以上の選手は92人に上った。

ナンバー1はローリー・マキロイで平均326.3ヤード。現在の形式でドライビングディスタンスの計測が始まったのは2003年。その年測定されたディスタンスの半分で320ヤード超えをマークしたのはハンク・キーニーで、56.72パーセントが320ヤードドライブだった。

06年にバッバ・ワトソン、11年にはJ.B.ホームズ、17&18年にトレイ・マリナックスが全体の半分以上で320ヤード超えを達成しているが、特筆すべきは今季マキロイが60パーセントの壁をはじめて超えたこと。63.28パーセントで320ヤード超えは前人未到の記録。もちろんアベレージ326.3ヤードはツアー史上最長記録に値する。

画像: 今季PGAツアーのドライビングディスタンストップに輝いたローリー・マキロイ。平均326.3ヤード飛ばした(写真は2023年の全英オープン 撮影/姉崎正)

今季PGAツアーのドライビングディスタンストップに輝いたローリー・マキロイ。平均326.3ヤード飛ばした(写真は2023年の全英オープン 撮影/姉崎正)

ではパッティングに関してはどうか? 03年にスタッツシステムが導入されてから100フィート(30
.48メートル)を超えるパットを沈めた選手はほとんどいない。統計上初の100フィート超えは07年にベン・カーティスがプレーヤーズ選手権にマークした100フィート1インチ(30.5メートル)。

11年のWMフェニックス・オープンではアンヘル・カブレラが103フィート(31.4メートル)を沈めているが、史上最長は08年のビューイックオープンでクレイグ・バーロウの111フィート5インチ(34メートル)。しかしこれはのちにパットではなく他のクラブでのチップインだったことが判明している。

22-23年シーズンも100フィート超えの記録を達成した選手がいる。ハリス・イングリッシュ。WMフェニックス・オープンの2日目6番ホールで100フィート3インチ(30.55メートル)を沈め超ロングパット記録保持者となった。

さらに改めて確認されたのが韓国勢のチップインの多さ。グリーンの外からどれだけホールアウト(カップイン)したかのデータで21-22年にイ・キョンフンが24回を記録し1位タイ。昨季はイム・ソンジェが25回で1位。そして今季はアン・ビョウンホンがやはり25回でトップに並んだ。3シーズン連続で韓国勢がナンバー1を独占したのだからチップインはまさに韓国のお家芸といってよいかもしれない。

シーズンナンバー1ショットメーカーはスコッティ・シェフラー(ショット部門で3冠を達成)、ラフからのスタッツがもっとも良かったのがホブラン。全体曲げないフェアウェイキープ率ナンバー1はラッセル・ヘンリー。パー5でレイアップせず果敢に2オンを狙う確率がもっとも高かったのはパトリック・カントレー。なんだかちょっとイメージと違う!?

This article is a sponsored article by
''.