米国選抜チームの12人が決定
ツアー選手権が終了した翌々日の朝、全米プロゴルフ協会本部でザック・ジョンソン主将が6名のキャプテン推薦を発表。自動選出組6名に加え、サム・バーンズ、リッキー・ファウラー、ブルックス・ケプカ、コリン・モリカワ、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマスが出場することが明らかになった。
ライダーカップポイント上位のスコッティ・シェフラー、ウィンダム・クラーク、ブライアン・ハーマン、パトリック・カントレー、マックス・ホーマ、ザンダー・シャウフェレは決定済み。これで12名のメンバーが出揃った。
大半のメディアは「サプライズのない選択」との論評。今季2勝のキーガン・ブラッドリーや終盤2連勝したルーカス・グローバーの両ベテランが注目されたが、「最初から蚊帳の外だったのでは?」という意見が多かった。
ライダーカップポイント15位のトーマスが入り、8位のキャメロン・ヤングが選ばれなかったのが最大のサプライズ。しかしライダーカップはチーム戦、人間関係も重要な要素になる。その点スピースとのコンビで過去2大会6勝2敗1分の実績を持つトーマスが優位だったのだろう。
12 位のバーンズが選ばれたのはシェフラーの親友という側面もある。抜群のショット力を持つシェフラーとSGパッティング1位のバーンズが組めば、鬼に金棒。トップ6に入ったカントレーとシャウフェレがペアを組むのも確実だ。
最多出場はファウラーとスピースで、今回が5回目。この2人は自動選出組のクラークやハーマンの経験不足を補う役割を担うと目されている。
LIV勢から唯一選ばれたケプカは全米プロ優勝、マスターズ2位だから、文句のつけようがない。
「10年に初めてライダーカップに出たとき、キャプテンからもらった電話が忘れられない」とファウラー。電話を待つドキドキの日々から解放された選手たちは、これから本格的なチーム作りに取り組む。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年9月19日号より