アイアンを打つとたまにボールが右に抜けてしまう。このミスの原因は「リバースピボットです」と今野一哉プロ。今野プロが教えてくれた「右に飛ばさない」ための構え方・打ち方のコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実践して確かめてみた!

ボールを見過ぎるとリバースピボットになってしまう

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。月刊ゴルフダイジェストに「読者記者がゆく」というコーナーがあって、これは読者である一般ゴルファーのいろいろな悩みをプロが解決するというものなんですね。10月号のお悩みに「アイアンでボールが右に抜けてしまう」というのがあったんです。そういえば僕もたまに右にすっぽ抜けるアイアンショットが出るときがあるんですよね。なので、その解決方法を試してみることにしました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2023/10号で特集されていた、アイアンで右に飛ばさないコツを実践!

月刊ゴルフダイジェスト2023/10号で特集されていた、アイアンで右に飛ばさないコツを実践!

この記事でアドバイスをしてくれている今野一哉プロによると、原因はリバースピボットのようです。ボールを見ようとしすぎるあまり、頭が左(飛球線方向)に動いてしまうんですね。その結果、トップで左重心になってしまい、切り返し以降は逆に右に乗ってしまいフェースが開きボールが右に飛んでしまうということなんです。ボールは見すぎるのではなく、視界の左端くらいにぼんやり見えていればいいそうなんです。

画像: ボールを見すぎてしまいリバースピボットになるのがボールが右に出てしまう原因

ボールを見すぎてしまいリバースピボットになるのがボールが右に出てしまう原因

ボールを見すぎないためには、打つボールの後ろに目印のボールを置いて、その目印ボールを見たまま打つというのが効果的だそうです。

さっそくやってみましたが、これだとしっかりと右足に乗ることができますね。後ろに置いた目印ボールを見ながらテークバックすると、自然と打つ球は視界の左端にぼんやり見えるような感じになるので、この感覚を覚えれば良いんだと思います。

画像: 打つボールの後ろにボールを置いて、それを見ながらボールを打つ

打つボールの後ろにボールを置いて、それを見ながらボールを打つ

アイアンでも「右重心でのインパクト」

そして今野プロからの、もう一つのアドバイスが「右重心でのインパクト」。これは少し驚きました。インパクトの時って左重心になっているんだろうな~なんてぼんやりと思っていたのですが、実はインパクトしてボールがフェースから離れるまでは右重心なのが正解だそうです。それを体感するための練習が左足を一歩後ろに引いて、ほぼ右足体重のままボールを打つドリルです。これ、逆の左足体重でも打ってみるとよく分かるのですが、右重心のほうが強い球が打てるんですよ。右足体重のままフィニッシュまで振り切れるのが理想らしいですが、けっこうバランスを崩してよろけちゃうので、なかなか難しい。

画像: ほとんどの重心を右足に乗せたままボールを打つ

ほとんどの重心を右足に乗せたままボールを打つ

他にも練習場のマットの右端の段差に足を置いて、足の外側(小指側)を低くして打つというドリルもあります。こうして打つとトップで重心が左に行きにくくなります。

画像: マットの右端の段差を利用して重心が左に行かないようにする

マットの右端の段差を利用して重心が左に行かないようにする

クラブがインパクトで遅れてこないためには、トップでリバースピボットにならずにしっかりと右足に乗り、そこからはなるべく早めに左足を踏み込むことが大事ということです。それができれば体重移動がスムーズになり、フェースもインパクトに間に合うということです。このときに、クラブがトップまで上がりきってから左足を踏み込もうとしても遅くて、トップでクラブが上がりきる前に左に踏み込むくらいのイメージがいいそうです。もちろん左に踏み込んでも、インパクトは右重心です。

やってみましたが、クラブが上がりきる前に左に踏み込む動きは何度か練習すればタイミングが分かってきます。しかし、左に踏み込んだときについつい体重も左に動いてしまって、左重心でインパクトしてしまうんですよ。そうなると体が左に突っ込んでしまい、クラブヘッドがインパクトに間に合わなくなり、右にボールが飛んでしまいます。個人的にはそこが少し難しいですね。最初のドリルでやったように、ボールの後ろ側を見たままスウィングをするようにすると、体が突っ込みにくくなり、ボールのつかまりも良くなりました。

練習場では左足を後ろに引いて、ほぼ右足体重での素振りを何度かしてから、その感覚を残したままいつものように構えてボールを打つというのを繰り返すのがいいんじゃないかと思います。実際に打つボールの後方にもボールを置いて、それを見続けることも忘れずに。ボールが右に飛びやすい人は一度試してみてください。

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