今年も恒例の「朝日インテックドラコン女王」がやってまいりました。昨年は、最終打者の穴井詩選手が302ヤードをぶっ飛ばし、ドラコン女王の称号を手にしていました。穴井選手の連覇なるか、それとも新たな女王の誕生なるかという雰囲気の中で大会は開幕しました。
軽いアゲインストの中、先頭打者は泉田琴奈でしたが、フェアウェイとファーストカットまでの指定エリア外のため記録なし、2番打者の工藤遥加選手が259.5ヤードを飛ばし、まずはこの記録がベンチマークに。そして5番打者のアマチュア馬場咲希選手が263.5ヤードを記録し暫定1位に。
7番打者の岩井千怜選手は「打つときに声を出して打ちます」と話していましたが、2球目は声を出すのを忘れるほどに集中して打つと、ギャラリーのどよめきとともに見事にフェアウェイをとらえ、268.6ヤードを記録し暫定1位の座を奪います。
続いて8番打者の沖縄出身の荒川怜郁選手。練習日に飛距離計測をして記事にした既報通り、豪快なショットで265ヤードを飛ばし、暫定2位を確保します。使用シャフトはフジクラ「ベンタスブルー」の6Xという男子並みのスペックです。
9番打者の竹田麗央選手もかなりの集中力で、大会司会の”杉ちゃん”こと杉澤キャディの質問も耳に入らない様子。練習日に飛距離計測した際に話を聞いていた通り、普段はスリクソン「Zスターダイヤモンド」を使用していますが、ドラコン大会用に同「ZスターXV」を使用して臨んだ2球目に271.3ヤードを記録し暫定1位を奪い取りました。
10番目の櫻井心那選手は262.8ヤード、11番目の昨年3位だった葭葉ルミ選手は260.5ヤードと記録更新はならず。残る岩井明愛選手、穴井詩選手に期待がかかります。しかし、岩井明愛選手は記録なしに終わり、最終打者の穴井選手も2球とも右のバンカーに外し記録なしで終えました。
穴井選手のボールがあと5ヤード左にズレていれば、竹田選手の記録といい勝負だったとは思いますが、残念ながらドローがかかりきらずに記録なしとなり、竹田選手が初ドラコン女王を手にしました。
大会後の会見で飛ばしの秘訣を聞かれると、「トップの位置は変えずにフォローサイドを早く小さく振り抜くこと。上半身には力を入れずに下半身に力を入れる」と教えてくれました。
1位の竹田選手には朝日インテックから賞金50万円、2位の岩井千怜選手には30万円、3位の荒川選手には20万円が授与されました。ちなみに竹田選手のドライバーはスリクソン「ZX7LS」8.5度で1度寝かせた9.5度、シャフトはグラファイトデザイン「ツアーAD UB」5Xを使用していました。
一年に一度のドラコン大会は飛ばし屋の新勢力、竹田麗央選手が女王に輝き大盛況に終わりました。残念ながら記録なしに終わった、穴井選手、岩井明愛選手も来年はリベンジを狙って参戦することでしょう。
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