欧州ツアー参戦中の星野陸也は、3度目のトップ10入り
21位タイからスタートした星野は最終日ノーボギーの4アンダー68で、通算11アンダー、7位タイに入る健闘を見せた。
初日こそパープレーにとどまったが、決勝ラウンドの2日間は68・68。単独3位から出てダブルボギーとトリプルボギーを叩き、リーダーボードを急降下したローリー・マキロイ(16位タイ)とは対照的に、最終日に大きく順位を上げた。
ポイントランクも前週の104位から26ランクアップの78位。来季のシードを大きく引き寄せた(ポイントランク110位までが翌シーズンのシード権を獲得)。
日本人離れした長身で国内屈指の飛距離を誇るダイナミックなプレーヤーだけに、海外の舞台は似合っている。今季はようやくこれで3度目のベスト10入り。いばらの道を選んだ星野には、ここまでの経験を糧にそろそろ本領を発揮してほしい。
現在欧州でプレーする日本勢は、星野のほか久常涼、川村昌弘、比嘉一貴の面々。
目下ランク35位で日本勢最上位の久常は、同ツアーの全豪プロ選手権で2位、マジカルケニアオープンで3位に入るなど、トップ10入りは3回。7月から9月にかけ8位タイ、14位タイ、13位タイとまずまずの成績を収めてきたが、今回は予選落ちを喫している。
18年から同ツアーでプレーしている旅人・川村昌弘の現在のランクは62位。直近の5試合はトップ10と、予選落ちが交互で浮き沈みが激しい。
そして昨年の国内ツアー賞金王の資格でヨーロッパに渡った比嘉は苦戦中で、シード圏外の140位。
唯一のベスト10は2月のヒーローインディアンオープンの4位タイで、7月の全英オープンから3試合連続予選落ち。今回も3日目までアンダーパーをマークしたが、最終日崩れて61位タイ。
11月まで続くツアーでなんとか一矢報いてもらいたい。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月3日号「バック9」より