8月にハワイ・マウイ島で発生した大規模な山火事により、歴史的街並みを持つ有数の観光地ラハイナが消失。死者97人、行方不明が30人を超える被害を受けたが、毎年1月にマウイ島カパルアリゾートのプランテーションCでおこなわれるPGAツアーのシーズン初戦『ザ・セントリー』は24年も同地で開催されることが明らかになった。

前回までセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズの名称で親しまれた大会は24年から『ザ・セントリー』となる。出場資格が前年の優勝者だけでなく、最終戦ツアー選手権の出場者に拡大されたことによる名称変更だ。

未曾有の災害の影響でカパルアリゾートのベイCとプランテーションCはクローズを余儀なくされたが9月20日ベイCが営業を再開。プランテーションCは10月に入ってからの再始動だが、ベイC再開のタイミングでPGAツアーは選手たちにメモを送り、セントリーの開催を通知した。

復旧作業中ではあるがジェイ・モナハンPGAツアーコミッショナーは「マウイ島とラハイナの偉大な人々にインスピレーションの源を届けたい」と1月第1週の開催に万全を期すとしている。

今年は最終日にジョン・ラームが10アンダー63のスーパープレーを披露し前日のトーナメントリーダー、コリン・モリカワを逆転して栄冠に輝いた。特に12番からの3連続バーディのあと15番でのイーグルは圧巻だった。

舞台のプランテーションCでは毎年ツアーの最長飛距離がマークされている。フェアウェイが広く打ち下ろしのホールが多いため思い切ってドライバーを振り抜くことが可能。落としどころによってどこまでも転がっていく。

今年はルーク・リストが459ヤードをマークしロンゲストドライブ部門1位に輝いた。年間を通した同部門のトップ6がプランテーションCで記録されており選手たちの豪快な飛距離合戦にも注目が集まる。

18年大会ではダスティン・ジョンソンが3日目に12番パー4で489ヤードを飛ばしカップイン寸前。パー4でホールインワンが誕生するところだった。

現在のショットリンク方式による計測で最長記録保持者はタイガー・ウッズ。メルセデス選手権の名称だった02年、プランテーションCで498ヤードをマークしパワーゴルフ時代到来、アスリートゴルフ時代の真の幕開けと騒がれたが、勝ったのはセルヒオ・ガルシアだった。

画像: 2002年当時、プランテーションCで498ヤード飛ばしたタイガー・ウッズ。これは現在でも最長記録となっている(写真は2002年のメルセデス選手権)

2002年当時、プランテーションCで498ヤード飛ばしたタイガー・ウッズ。これは現在でも最長記録となっている(写真は2002年のメルセデス選手権)

年明けのザ・セントリーではどんな記録が飛び出すのか? マウイ島の人々に前向きなメッセージを伝える大会となることは確かなはずだ。

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