12名のメンバーのうち7人がトップ10入りする好調ぶり
英ウェントワースCで開催された大会には、9月29日開幕のライダーカップ欧州チームメンバーである12名が勢揃い。
優勝はニュージーランドのライアン・フォックスに譲ったが、地元のティレル・ハットンが1打差の2位タイ、世界ランク3位のジョン・ラームが2打差の4位に入ったほか、ビクトル・ホブランが5位、トミー・フリートウッドが6位、ローリー・マキロイが7位タイ、注目の若手ルードヴィッヒ・アバーグとセップ・ストラカは10位タイの好成績。
12名のメンバーのうち7人がトップ10入りする好調ぶりに、ルーク・ドナルドキャプテンの頰も緩みっぱなし。
初日大きく出遅れながら、最終日にベストスコア7アンダー65をマークし、上位フィニッシュしたマキロイは、
「決勝ラウンドの2日間はすごくいいゴルフができた。特にアイアンのキレとショートゲームの精度が戻って満足している。(ライダーカップに向け)すべて良いほうに向かっている。チーム全員の調子が上がっている」
と声を弾ませた。
前回のアメリカ大会(ウィスリングストレイツ)で、欧州は19対9ポイントの大敗を喫している。
ポイントゲッターを期待されたマキロイは、最終日のザンダー・シャウフェレ戦のシングルス1勝にとどまると、敗戦の責任を感じ男泣き。その雪辱を果たすべく、
「今回はミスを最小限に抑えて安定したプレーをすれば勝機はある」
と前を向く。
BMW PGA選手権の開幕前には、チームメンバーと会場のマルコ・シモーネG&CC(ローマ)で視察プレー。
前回「入れ込みすぎて」負けたことから、「あまり意識しすぎず、静かに開幕を迎えたい」と語った。
前回まで欧州チームの顔だったセルヒオ・ガルシアやイアン・ポールターはもういない。
しかし今回はラーム、マキロイ、ホブランの”新ヨーロッパ三銃士”がいる。果たしてどんなドラマが待っているのだろうか?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月10日号「バック9」より