「せめて電話くらいかけてくれればいいのに…」とデシャンボー
同じクラッシャーズ(LIVは48人が12チームに分かれており、ブライソン・デシャンボーはクラッシャーズのリーダー)のA・ラヒリを逆転で破ったデシャンボーは、「彼とプレーオフまで行きたかった。スタート時点で優勝は眼中になかったけれど、次から次へと良いショットが出て、リーダーボードを駆け上がった」と、まるでベルトコンベヤーに乗っているうちに勝利を手に入れたと言わんばかり。
個人戦とチーム戦の両方を制し、笑いが止まらなかったが、会見で「(20年全米オープンに優勝した)ウィングドフットのときより、いまのほうが調子はいい。ザック(・ジョンソン米チームキャプテン)も、せめて電話くらいかけてくれればよかったのに……」
欧州チームの勝利で先日閉幕したライダーカップは、ポイントランク上位6名とキャプテンピック6名の12人編成。LIVから選ばれたのは同ランク7位で全米プロ優勝のB・ケプカだけだった。
「状況は理解できるけれど、僕らも可能な限り最高のゴルフができるよう、懸命に努力している。選ばれれば最高のプレーでチームに貢献できた」と悔しがった。
慣例では、選ばれなかった選手にもキャプテンが電話をかけ、その理由を伝えるのだが、それもなかった。これについてジョンソン主将は、「ポイントシステムに準じただけ。30 位までの選手を注視してきた」と50 位台だったデシャンボーの発言をやんわりと牽制。
「僕も2年後にはチームに入りたい」とデシャンボー。LIV移籍直後は不振だったが、今季は8月のグリーンブライアー大会で最終日に「58」をマークし優勝するなど完全復活。以前よりスリムになったが、飛距離は健在。個性派が活躍する姿をライダーカップでも見たかった!?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月17日号「バック9」より