サンドウェッジのバウンスを有効利用しよう!
グリーンの周りを守る(ガード)するように設置されたバンカーのことをガードバンカーと呼んでいます。
ガードバンカーから10〜20ヤードほど飛ばすことができれば、楽々グリーンに乗せることができるのですが、それができないのがバンカーショットの難しいところなんです。1打で脱出できれば、最高! 2、3打……もしくはそれ以上かかってしまうなんてことも珍しくありません。
そんな難度の高い砂からの脱出で使用するサンドウェッジには、他のクラブを比べてみるとソールの部分に大きなふくらみがあることがわかります。
平面にサンドウェッジを置いてみるとわかりやすいのですが、他のクラブよりもこのふくらみがあることでリーディングエッジは地面から浮いた状態になります。これはバウンスと呼ばれるソールのふくらみが影響するためでバンカーショットでは、このバウンスをうまく利用することが大切です。
バンカーショットでは直接ボールを打つのではなく、ボールの手前の砂と一緒にボールを飛ばして脱出します。バンカーショットではこういった砂を爆発させる様子からエクスプロージョンショットとも呼ばれているのです。
砂をエクスプロージョンさせるためにはバウンスをうまく利用することが大切です。バウンスから砂に当てていくと上からヘッドが入ってきても砂の中をヘッドが平行に滑りやすくなるので、ボールとフェースの間に砂が適度に入りボールの周りの砂をうまく爆発(エクスプロージョン)させることができるようになります。
しかし、ヘッドをリーディングエッジから砂の中に入れてしまうとヘッドはどんどん砂の中に潜り込んでしまいざっくりのミスの原因になってしまうので注意が必要です。
そんなバウンスをうまく使うためには準備が大切です。イラストAのようにアドレスで構えた時からフェースを少し開くようにしましょう。クラブを胸の高さで構えたときに、リーディングエッジが自分から見て、時計の針の1時頃を指すようにフェースの向きをセットします。
その次にグリップを握り、ヘッドを下ろしましょう。そうすると、フェースはターゲット方向よりも右を向いている状態になります(イラストB)。その右に向いたフェースをターゲット方向に戻すためにボールを中心にして体を反時計回りに調整しますが、リーディングエッジがターゲット方向に向く少し手前くらいが理想のポジションです。こうすることで、プロのようなフェースを開いた軽いオープンスタンスのアドレスが完成します。
バンカーショットの場合、アプローチショットと違ってボールとフェースの間に砂が入るのでフェースの向きに対してボールが出ていくとは限りません。そのため、クラブを振った方向に対してボールが飛び出していく傾向です。
まずはフェースをターゲット方向に合わせるよりもフェースを軽く開いてバウンスを使えるようにするのが脱出のポイントです! 脱出に苦戦されている方は、上記のことを是非お試し下さい!