高校時代はゴルフ部に入らなかったことを悔やんだことも
昨シーズンのカレッジバスケの最高峰「NCAAトーナメント」準決勝で、クラークさんは41ポイント&8アシストの活躍でチームを勝利に導いた。
この試合の中継はNBAの試合以上となる高視聴率を叩き出し、主要な年間最優秀賞を総なめにしたあと、
「バスケのシーズンが終わるのを楽しみにしていた理由はこれ」
とSNSに投稿したのがゴルフだった。
「コーチから(オフは)ジムから離れたほうがいいと言われたので、ゴルフ場に行きます」
と現在、近所にあるブラウンディア&フィンクパインGCを中心とした生活を送っている。
「ゴルフ場では心をクリアにして、本当に好きなことに没頭できます。少しだけ現実逃避できるのがうれしいですね」
と米ゴルフダイジェストのインタビューに答えたクラークさん。
幼少期から小学4年まで男子チームでバスケの腕を磨いた彼女は、父の影響で6歳のときにクラブを握った。
「8歳の誕生日に子供用クラブセットを買ってもらったのを覚えています」
高校時代はゴルフ部に入らなかったことを悔やんだことも。公式ハンディキャップは持っていないが、80台前半でプレーするという。
今年のPGAツアー「ジョンディアクラシック」のプロアマではライダーカップ主将のザック・ジョンソンと回り、特別な経験をした。得意クラブは3ポイントシュートの名手にふさわしい3番UT。
「ゴルフから学べるのは精神力です。バスケは5人がコートにいますが、ゴルフはすべて自分の責任。ミスを受け入れ、気持ちを素早く切り変えるプロセスは、バスケにも応用できる。裏道を車で走れば1分でコースに着ける。これ以上の楽しみはない」
とクラークさん。
バスケ界の逸材は、今日もゴルフ場で鍛錬に努めている。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月17日号「バック9」より