会員権の最高値は23億ウォン(約2億5000万円)と高額!
KGBA(韓国ゴルフ場経営協会)によれば、21年の段階で全国のゴルフ場数は505コース(会員制157、パブリック348)となっている(日本のゴルフ場は22年3月末で2189コース)。同協会によれば、21年度のゴルフ場入場者数は5640万人で、同年の日本のゴルフ場利用者数8969万人(日本ゴルフ場経営者協会調べ)には及ばないが、会員の平日グリーンフィーは平均9万ウォン(約9900円)と、日本の平均5621円を大きく上回っている。ちなみに週末は10万ウォン前後で、非会員は平日26 万ウォン、週末が32万ウォン前後となり、これにカート代やキャディ料金などが入ってくることから、まさに韓国はいま、ゴルフバブルと言ってよいだろう。
コロナ禍が契機となり、韓国でゴルフが流行したといわれるが、これは市場規模を見れば明らか。韓国レジャー産業研究所の発表によると、ゴルフ場市場規模(グリーンフィー+カート・飲食料・キャディ料金の合計)はこの10年間で倍増。21年には8兆5533億ウォン(約9400億円)に達し、今や日本の水準に迫るとしている。また、韓国ゴルフ産業新聞によれば、韓国のゴルフウェア市場は日本の1059億円( 22 年・矢野経済研究所調べ)を大きくしのぎ、今や6000億円にも達したとしている。
では会員権相場は? KGBAが発行している会報「CLUB HOUSE」には毎月、韓国内の128コースの会員権相場が掲載されているが、8月1日時点での最安値は、平日会員が700万ウォン(約77万円)で、正会員が1300万ウォン(約140 万円)と日本の会員権価格と大差ない一方、最高値は23億ウォン(約2億5000万円)と高額。ほかにも“億カン"と呼ばれる1億円超えのコースは6コース見受けられた。
23億ウォンを記録したのは、ソウル南部の京畿道龍仁市にある南部CC(日本語表記)。2位は同じ龍仁市の南村CCで19.7億ウォン、3位は春に1位だった光州のイーストバレーGCで19億ウォンとなっている。
これら高額コースをビジターが回ろうとすると、平日でも3万円超、週末は5万円超えを覚悟しなければならない一方で、パブリックコースの利用料は政府により上限額が設定されている(平日は18 万8000ウォン、週末は24万7000ウォン)。こちらも若干お高めだが、庶民ゴルファーはこちらを選んだほうが良さそう?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月17日号「バック9」より