日本のゴルフ場建設ラッシュに沸く時期に開場したコース、静岡の伊豆下田CCが、来年12月末に姿を消すことになりそうだ。
画像: 三方を海に囲まれた絶好な場所にある静岡県南伊豆町の伊豆下田CC

三方を海に囲まれた絶好な場所にある静岡県南伊豆町の伊豆下田CC

伊豆下田CCは、92年のピーク時に5万8806名の来場者を誇った

静岡県南伊豆町に昭和50年オープンした伊豆下田CC。来年12月末をもって営業を終了すると、経営母体の「YOKOHAMA SPORTS COMPLEX(株)」が明らかにした。

伊豆半島南端の盆地に位置し、気候が温暖なことから1年中快適にプレーできる丘陵コースとして、92年のピーク時に5万8806名の来場者を誇ったが、22年には1万488名と激減。経営を圧迫した理由の一つが、イノシシに代表される害獣による被害である。

「入場者は減少の一途をたどり、95年以降は毎年営業赤字を計上するようになりました。昨年は8000万円の赤字。それに加え、年々増えていく猪対策の費用がかさんでいきました。イノシシは電気柵をも乗り越え、昨年のフェアウェイ修復費用は3000万円かかりました。これでは、ゴルフ場経営がビジネスとしてもはや成立しなくなったというのが正直なところです」(母体会社部長 鴻巣文昭氏)

営業終了については書面で会員に告知しており、預託金については03 年以降、15年をかけて返済済みという。困ったのは南伊豆町。同CCは町内唯一のゴルフ場。営業終了となると、ゴルフ場利用税交付金や固定資産税が町に入らなくなる。昨年の同交付金は300万円(固定資産税は個人情報なので公開できないという)。

静岡新聞によると、町議会9月定例会で岡部克仁町長は

「貴重な財源であるゴルフ場利用税交付金の消滅や固定資産税への影響が懸念される。最優先事項として、施設の継承先を見つけていただきたい旨を要請した」

と述べた。しかし、営業終了した先は何も決まっていないのが実情という。

「あの敷地は地権者が法人だったり個人であったり入り乱れています。一体性がなく、誰か1人でも反対すると白紙に戻る可能性もあります」(前出 鴻巣氏)

三方を海に囲まれた絶好な場所であるのだが……。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月24日号「バック9」より

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