ミト・ペレイラ、ホアキン・ニーマンらとLIVで同じチーム
初日から首位を走り、一度もトップを譲らずツアー9試合目でプロ初勝利を飾ったダビド・プイグ。21歳の快挙は同シリーズ最年少となる。
「世界で最高の気分。この気分を忘れず精進します」。
J・ラームも通ったアリゾナ州立大学を卒業前に去り、昨年9月にプロ転向したダビド・プイグがキャリアをスタートさせたのはLIVゴルフ。
アマチュア時代にもLIVの大会に2度出場しており、プロとしては22年のシカゴ大会が初。その後アジアンツアーにも参戦し、デビュー戦のインターナショナルシリーズ・モロッコで、いきなり3日目を終えトップ。3位に終わったが、注目を集めた。
プロ転向後、すぐに活躍できたことに関し、本人は「LIVのおかげ」という。彼はセバスチャン・ムニョス、ホアキン・ニーマン、ミト・ペレイラとともにトルクGCチームの一員としてLIVに参戦しており、同チームは今年4回チーム優勝を果たしている。
「大学を出てすぐにLIVに加入する機会に恵まれた経験を生かし、今年は良いプレーができていると思います。チーム・トルクに感謝。彼らから多くのことを学びました」
というプイグ。デビュー当初はアマチュアだったため賞金は出なかったが、アマ時代に参戦した2試合は、仮にプロだったとすると4000万円近くを稼いだことになる。
賞金総額200万ドル(約3億円)のシンガポール大会では日本勢も健闘。今季パナソニックオープンで優勝している大槻智春が単独5位に入り、およそ1200万円を獲得。また香妻陣一朗は最終日に16番パー3で「完璧だった」という9番アイアンでホールインワンを達成。31位タイにとどまったが、中国製の高級電気自動車BYD SEAL EV(1000万円相当)を手にした。そのほか桂川有人が44位タイ、谷原秀人が65位。木下稜介は予選落ちに終わっている。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月31日号「バック9」より