芹澤大介プロが教えてくれた「シニアになるとアイアンのミスが増える」原因、そしてその対策法とは? シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

シニアになるとアイアンが“上から軌道”になってしまう

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は基本的にドライバーよりもアイアンのほうが得意なタイプなのですが、最近はちょい噛みのミスが増えたりして、うまく打てなくなっている気がしています。

これって何が原因なんだろう? と思っていたのですが、週刊ゴルフダイジェスト10/31号の「シニアアイアンマン再生計画」という記事によると、どうやらシニアになるとアイアンのミスが増えてくるらしいんです。記事にはミスショットの原因や、うまく打てるようになるためのドリルなどが載っていたのでやってみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/10/31号で特集されていた、シニアになると起きがちなアイアンのミスを対策する方法を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2023/10/31号で特集されていた、シニアになると起きがちなアイアンのミスを対策する方法を実践!

この記事で解説をしてくれている芹澤大介プロによると、ミスの原因は上から球をつぶすような打ち方にあるということです。シニアになると関節の可動域、特に胸椎と肩甲骨の可動域が小さくなって、手打ち気味になってしまうそうなんですね。手だけでテークバックしてしまうことでトップが浅くなり、手先で切り返すために”間”がなくなってしまうということです。そうなるとダウンスウィングの軌道が鋭角になり、上からぶつけるようなスウィングになってしまいます。この”上から軌道”が過剰になってしまうと、インパクトが点になって、ダフリもトップも出るし、方向性も悪くなるということなんです。

画像: 可動域が狭くなり手だけでテークバックしてしまうと軌道が上からになる

可動域が狭くなり手だけでテークバックしてしまうと軌道が上からになる

胸の三角形をキープしよう

では、手上げにならないようにするにはどうすればいいのでしょうか? 芹澤プロは「胸の三角形をキープする」ことが大事だと言っています。手上げになると肩と両腕でできる胸の前の三角形が崩れてしまうんです。芹澤プロはこれを「ふところがつぶれる」と表現するそうですが、この三角形のスペースは鋭角的になりすぎたヘッド軌道をゆるやかな軌道に戻すために必要な右のふところということなんです。

ふところをつぶさないためには、バックスウィングで両腕の前に紙風船を挟んで、それをつぶさないように上げていく感覚だそうです。三角形が狭くなったりすると紙風船はつぶれてしまいますからね。テークバックで胸が右を向いていくようにすると、三角形はつぶれませんが、胸が正面を向いたままだと三角形はつぶれてしまいます。

画像: (左)紙風船は無かったのですが、紙風船をつぶさないイメージでテークバック。(右)三角形が潰れてしまってはダメ

(左)紙風船は無かったのですが、紙風船をつぶさないイメージでテークバック。(右)三角形が潰れてしまってはダメ

右腰を切り上げながらテークバックしよう

胸が右を向けばいいということはわかりました。でも可動域が狭くなっているのに、そんなに簡単にできるのでしょうか? 芹澤プロは右腰を切り上げながらテークバックすればいいと言っています。右腰を45度切り上げるように回すと、自然と肩は90度まわるということです。また重いボールなどを投げるときのような動きをすると、自然に右股関節がグッと切り上がって胸が右を向き、腕が上がるということです。

右腰を切り上げて胸が右を向くと、切り返しから左腰を切っていけるので、トップから切り返しにかけて間が取れるようになるそうです。またインサイドから打てるようになり、ヘッドの軌道もシャローになるということです。その結果、インパクトが点からゾーンになり、ミスショットになりにくくなるということです。

試してみましたが、重いボールを投げるというイメージはなかなか良さそう。練習場では重いボールがなかったので、カゴを重いものというイメージでテークバックしてみましたが、自然と右腰は切れ上がるし、三角形がつぶれないように胸が右を向きました。

画像: 重いボールが無かったので、カゴを持ってやってみました

重いボールが無かったので、カゴを持ってやってみました

そのイメージのままボールを打ちましたが、胸がしっかりと右を向くと、手とクラブが下りてくるふところのスペースができるので、自然とインサイドから打てるようになりました。インサイドから打てると、軌道は緩やかになるので、ダフリにくくなるし、ボールもつかまってくれます。これはなかなかいいかもしれません。

画像: 右腰が切れ上がり、胸が右を向くと、自然とインサイドから打てる

右腰が切れ上がり、胸が右を向くと、自然とインサイドから打てる

注意しなければならないのは、胸を右に向けようとしすぎて、上体が右に動いてしまうこと。そうなってしまうとインパクトでは左に戻さないといけないので、ボールに当てに行くような動きになりやすいです。あくまでもその場で右腰を切り上げて胸を右に向けるイメージですね。

インサイドからインパクトする軌道に修正する練習ドリル

最後に、クラブが上からや外から下りてくる軌道を、インサイドからヒットする軌道にするドリルがあったのでやってみました。

ヘッド軌道の目安になるようにカーブさせたロープをスタンスの前に置いて、そのロープに沿って振るというドリルです。インパクトゾーンは真っすぐのイメージなので、クラブを置いて目標に対して真っすぐのラインも作ります。僕はロープを持っていなかったので、ウェアをつかってカーブを描きました。タオルなんかでも良いんじゃないでしょうか。

画像: ヘッドの軌道の目安になるようにカーブさせたものを置いて打つドリル。ロープがなかったのでウェアでやりましたが、かなり効果あり!

ヘッドの軌道の目安になるようにカーブさせたものを置いて打つドリル。ロープがなかったのでウェアでやりましたが、かなり効果あり!

まずは小さな振り幅から始めて、腰から腰、肩から肩とだんだんスウィングを大きくしていきます。最終的にはフルショットするのですが、これはめちゃくちゃ良かった。イメージだけでインサイドからの軌道を作ろうと思ってもなかなかうまく行かないのですが、このガイドがあるだけで全く違います。予想以上に簡単にインサイドからヒットができて驚きました。これは超おすすめです!

ドライバーでやってもかなり効果があったのでアウトサイドからのカット軌道に悩んでいる人はぜひやってみてください。最初は短いクラブで小さなスウィングからがいいですね。

今回、シニアで体の硬くなった人向けのドリルなどをやってみましたが、これはシニア以外にもとても役に立ちそうです。ぜひやってみてください。シニアの人は普段からのストレッチなどもしっかりやりましょう。ぼくもがんばります。

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