年に1度の飛ばし屋の祭典『世界ロングドライブ選手権』を前に、第一人者がとんでもない記録を打ち立てた。
600Yを目指すのは春になってから!?
今月中旬ワイオミング州のロシェルランチGCで579.63ヤードという世界最長記録をマークしたのだ。
その様子を本人がSNSに投稿。長髪をなびかせながら放った1打は追い風に乗り、ぐんぐん飛距離を伸ばすと512ヤード地点にキャリー。そこからさらに転がったが、肉眼では到底目視できないレベルだった。
コースは飛ぶといわれる標高2000メートル級の高地にあり、強いフォローの風が吹いたことで飛距離を後押しした面もあるが、それを差し引いても異次元。
「限界に挑戦して記録を達成できて、とても楽しかった。母なる自然が雨と寒さ(気温13度)という試練を与えてくれたが、完璧なショットが打てた」
と達成感をにじませるコメントを投稿。さらに
「600ヤードを目指すのは春になってから」
と目標をぶち上げた。
バークシャーは、ツアー形式のシーズンポイントで現在1位。
世界ロングドライブ選手権では、昨年は決勝まで進めず、今回2年ぶりの王座奪還を果たした。
74年からスタートした世界ドラコン選手権は、96年からジェイソン・ズーバックが4連覇を達成し、一時代を築いた。来日したときはテレビ番組にも出演。スタジオ内でドライバーを打つわけにもいかず、パターを渡され強打すると、インパクトの瞬間、火花が散って驚かされたのを覚えている。
今やドラコン界では400ヤードが当たり前。しかし579ヤードは当分破られそうもない。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月7日号「バック9」より