華やかなPGAツアーで現在行われているフェデックスカップフォールは、生き残りを懸けた戦いでもある。先日、日本で行われた「ZOZOチャンピオンシップ」で活躍した当落線上の選手たちにスポットを当てた。
画像: 今週の大会を含めた残り3試合で、来季のシード権獲得を目指したい小平智(Photo/Hiroyuki Okazawa)

今週の大会を含めた残り3試合で、来季のシード権獲得を目指したい小平智(Photo/Hiroyuki Okazawa)

ZOZOの成績でポイントランクが変動

「ZOZO」最終日最終組でツアー初優勝を狙った28歳のB・ホスラーは最終ホールでバーディを奪い、C・モリカワに6打差の2位タイに食い込んだ。

プレーオフ終了時点でトップ50入りした選手には、すべての昇格試合への出場権が与えられており、51位から60位までの"ネクスト10"には来年のAT&Tペブルビーチプロアマとジェネシス招待という2つのビッグイベントへの出場が許される。ホスラーは今回の2位でポイントランク51位となり、ほぼネクスト10入りを確定させた。

「いいプレーでこのポジションを確定できたのは本当にうれしい。世界最強の選手たちとの戦いに挑むことができるから」と、達成感と安堵を吐露。実は彼、12年の全米オープンに17歳で出場し、2日目の途中までトーナメントをリードして注目を集めた選手。

アマチュア時代の実績でいえば、3日目を終え首位に立ったJ・サーもしかり。勝ったモリカワと同じ歳の彼は、世界アマランク1位になった逸材。

南カリフォルニア大学卒業後プロ転向してからは、一気にブレークしたモリカワとは違い、下積みを経験。昨年ようやく下部ツアーで1位に輝き、今季PGAツアーデビューを果たしている。最終日にスコアを落とし10位タイに終わったが、今季3度目のトップ10入りでポイントランク85位から77位に浮上した。

6位タイに入ったJ・J・スパーンは63位から56位へ、16位タイだったT・モンゴメリーもネクスト10圏内の52位までランクを上げた。

18年のRBCヘリテージで優勝している小平智にとって今回はツアー2勝目のチャンスだったが、スコアを伸ばし切れず11位タイ止まりでポイントランクは154位。目指すは、今週行われている「ワールドワイドテクノロジー選手権」を含む残り3試合で、上位125人に与えられる来季のシード権確保だ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月14日号「バック9」より

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