「スコアメイクに大切なのは、なによりもパター」と語るギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人に、自分に合ったパターを見つける方法を聞いてみた。
画像: パットで悩まないためにも、パターを複数用意しておくのがいい、と小倉氏は語る(写真はイメージ)

パットで悩まないためにも、パターを複数用意しておくのがいい、と小倉氏は語る(写真はイメージ)

パッティングはスコアも4割近くを占める重要なポイント

クラブフィッター小倉です。今回のお題は、私が大好きなパターです。皆さんは、パット数を気にしていますでしょうか。ほとんどのゴルファーがスコアを気にしますが、意外とパット数にこだわっているゴルファーは少ないと感じています。パッティングは、スコアの4割近くを占めるスコアメイクにはとても重要なポイント。私の場合、パターが好きということもありますが、スコアよりもパット数が気になるぐらいです。OBよりも3パットの方を悔やみます(笑)。

さてパット数を減らすには、まずパターが自分の打ち方にマッチしているかどうかが重要です。打ち方は大きく分けて、軌道の違いと、インパクトの違いがあります。軌道の違いは、ヘッドの軌道が弧を描くアークタイプ、直線的に動くストレートタイプに分かれ、インパクトの違いは、インパクトの強弱をつけるタップ式と、なだらかにインパクトする振り子式です。

この軌道、インパクトの組み合わせはゴルファーによって変わってきます。アークタイプのゴルファーは「トウハング」、シャフトを支えた時にヘッドのトウ側が垂れるパターがマッチしやすく、ストレートタイプのゴルファーは「フェースバランス」、シャフトを支えた時にフェースが真上を向くパターがマッチしやすいです。

タップ式のゴルファーは、あまり重心の深くないブレードタイプのヘッドがマッチしやすく、振り子式のゴルファーは、やや重心が深いマレットタイプのヘッドがマッチしやすいですね。

距離感が合わないゴルファーは、パターの重さを変えてみるのも手です。同じ振り幅で、もう少し転がる量を増やしたいなら重めのパターにするのが有効ですし、打ち切れずにショートすることが多いゴルファーは、あえて軽いパターにすることでテークバックを大きく上げやすくし、しっかり打てるようになるケースもあります。

個人的におすすめなのが、パターを複数用意しておくこと。パッティングは、グリーンの状況で転がる量や、ボールの曲がり方が大きく変わります。環境が変わる中で1本のパターで対応するのは、とても難しいです。

私は、グリーンの速さに合わせて重さ違いのパターを常に用意しています。グリーンがとても重いときは、しっかりと打てる軽めのモデルを使い、速いグリーンでは、小さなストロークでも安定して打てる重めのモデルを使います。そうすることで、自分がアジャストしなければならない要素を減らしています。

なにより入らなかった時に、「今日はパターの選択を間違えたな~」と言い訳ができます。これ個人的には、とても大事なことなんです! パッティングで怖いのが、悩んでしまうこと。悩んでしまうと、スムーズなストロークができなくなり、不調が長く続いてしまいがちになります。そうならないようにするために何らかの入らなかった理由が明確に欲しいのです。

もちろん練習は必須ですが、パッティングは、精神的に不安を抱えていると絶対によいことはないので、そうならないためにも最低でも2本は持っておくと良いと思います。ヘッドタイプは、気分転換に使うなら全然違うタイプを持ってみるのも良いでしょう。どのモデルもエース級に使いこなしたいというなら前述の軌道のタイプとインパクトのタイプが同じモデルを選ぶと良いと思います。

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