今年ツアー2勝を挙げただけでなく、海外経験も確実に重ねている平田憲聖プロ。日本開催のPGAツアー、ZOZOチャンピオンシップでも6位タイに入り、存在感を示した。海外ツアーの経験はどうだったか、時松プロが聞いた。
画像: ZOZOチャンピオンシップで6位と活躍した平田。左は3日目同組だったPGAツアー選手のサティス・ティーガラ(撮影/岡沢裕行)

ZOZOチャンピオンシップで6位と活躍した平田。左は3日目同組だったPGAツアー選手のサティス・ティーガラ(撮影/岡沢裕行)

「海外の選手は名前を知らないような選手でもめちゃめちゃ飛びます」(平田)

時松 ZOZOチャンピオンシップお疲れさま。やっぱり、海外選手とのラウンドはためになるよね。全英なんかも含めて。

平田 全英では今年ヨーロッパで1勝しているダニエル・ガビンズと回り、練習ラウンドはトニー・フィナウとかウィンダム・クラークとかと回りました。

時松 クラークは今年の全米オープンの優勝者だよね。

平田 クラークもフィナウもすごく飛びますね。基本的に海外の選手は名前を知らないような選手でもめちゃめちゃ飛びます。

時松 憲聖は今、290ヤードくらい?

平田 そうですね。

時松 海外の選手と回ると、あと30ヤードくらい欲しいなとか思わない?

平田 もちろんコンスタントに300ヤードを飛ばせたら最高ですけど、日本のコースだったら飛ぶよりもフェアウェイにあるほうが有利に働くかなとも思うんですよね。でも確かに全英オープンとかだと、もっと飛距離があればゴルフは全然変わるなぁと思いました。

「憲聖って海外でも癒し系で可愛がられたんだ(笑)」(時松)

時松 フィナウってイイ人?

平田 はい。めちゃくちゃ優しかったです。「何歳?」って聞かれて、「22歳」って言ったら「ベイビーだね」って言われました。

時松 憲聖って海外でも癒し系で可愛がられたんだ(笑)。

平田 わからないですけど。

時松 僕は2018年のモリナリが勝った全英に出て、予選はチェズ・リービーとクリス・カークと回ったけど、クリス・カークはアルコール依存症の影響で半年くらいツアーを休んで、復帰後8年ぶりで優勝したすごいプレーヤー。確かに、そのときもちょっとおかしかったけどね。

平田 へぇ~。

「ゴルフを始めた頃は石川遼くんブームだったので、遼さん世代」(平田)

時松 憧れの選手って誰?

平田 ゴルフを始めた頃は石川遼くんブームだったので、遼さん世代です。

時松 僕はタイガー・ウッズ世代だけど、海外選手でいったら(ローリー・)マキロイ?

平田 そうですね。マキロイとか(リッキー・)ファウラーとか。僕が小さい頃はファウラーがよいとき。まだ髪が長くて。そのときはすごく好きでした。

時松 ファウラーみたいに髪の毛を伸ばしてたとか。

平田 大学生の頃は、後ろで結べるくらい伸ばしていたときもありました。手入れとか面倒くさいので切りましたけど。

時松 全英オープンとZOZOチャンピオンシップを経験して、PGAツアーとヨーロッパだったらどっちに行きたい?

平田 それはアメリカですかね。やっぱり世界一のツアーですから。

「コツコツ頑張りたい」(平田)

時松 今、何歳?

平田 もうすぐ(11月26日)23歳です。

時松 7月の日本プロの優勝で5年シードをもらったわけだから、5年後の28歳まではいろいろできるよね。QTは受けるの。

平田 いや、それはまだ。

時松 あまり先の目標は言わないんだ。

平田 はい。あまり言わないですね。大きいことは言いたくないんです。自分で自分にプレッシャーをかけたくないので。コツコツ頑張りたいんです。

「憲聖は大きなヘッドで高弾道低スピンを最前線でやれている選手の1人」(時松)

時松 ああ、それはわかる。ところで、ドライバーは何インチを使ってるの。

平田 45.75です。

時松 マジ?

平田 何でですか。

時松 いや、僕、ドライバーがあまりに曲がるのでクラブを短くして45.75インチを45インチにしたんだけど違うかなって。でも憲聖って、大きなヘッドで高弾道低スピンを最前線でやれている選手の1人だと思う。そもそも最近の若い選手って皆そうだけど、短所がない。クラブの性能を生かしているからだよね。

平田 僕らは、新しいクラブというか、進化したモノしか知らないので。

時松 僕らの世代は川村(昌弘)とか、ちょっと遊んで打つのが好きだけど、なるべく余計なことをしないほうが結果はいいってことなのかな。

平田 う~ん。そうですかね。

「もっとアイアンの精度を上げたい」(平田)

時松 今、課題とかはあるの。

平田 もっとアイアンの精度を上げたいなと思っています。僕は、時松さんはアイアンがすごく上手いイメージがあります。

時松 気にしているスタッツとかは。

平田 あまりないですけど、でもパーオン率はけっこう見ますね。どれだけバーディパットを打てるかは大事なので。

時松 優勝した日本プロとかは、けっこう大事だったよね。グリーンちょっと外したらラフがモソモソだったから。

平田 確かにあのときは、絶対にアプローチはしたくなかったので、どれだけ遠くなっても、なるべくパットを打つというのを徹底してマネジメントしていましたね。

TEXT/Masaaki Furuya PHOTO/Hiroyuki Okazawa

※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月14日号「時松プロ ご指名プロと技トーク わかったなんて言えません」より

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