PGAツアーとLIVゴルフの緊張緩和はわずかに進んでる!?
PGAツアーの広報担当者によると、LIVゴルフに出場した選手に対し資格停止処分を科してきたが、強硬措置をわずかに緩和し、12月8日から開催される同大会への参加をツアーメンバーに認める判断を下したという。
このイベントで上位3名に入れば来年LIVの出場権を獲得するが、「これは予選イベントであり、無許可のシリーズの一部ではない」とPGAツアー側が認め、これまで科していた資格停止などの措置は行わない方針になったのだ。
さらには、こんな話題も。元アマチュアのスターで22年にLIVに移籍したターク・ペティットが、PGAツアーに復帰する初のLIVゴルファーになる可能性が出てきた。
21年NCAAのタイトルを獲得しプロデビューしたペティットは、22年PGA及び下部ツアーに9試合出場したが、シーズン途中でLIVに移り、PGAツアーから出場停止処分を受けた。しかし彼はLIV元年(22年)に成績を残せず、48名のメンバーから外され、23年はLIVと提携するアジアンツアーに参戦していた。
PGAツアーが”非公認イベント”と表現するLIVゴルフの大会で、ペティットが最後にプレーしたのが22年10月で、そこから1年はPGAツアー公認イベントに参加することはできない。しかしぴったり1年後の10月17日から行われたPGAツアーのQスクール参加を許され、第1ステージをクリアして第2ステージ進出を決めた。
まだ第2ステージ、最終ステージが残っているが、上位5名に入れば、晴れて来季PGAツアーのメンバーに返り咲くことができる。つまりツアー資格を回復した初の元LIVゴルファーになる可能性があるというわけだ。
6月にサウジの公的投資基金とPGAツアーの枠組み協定が締結されたが、暗礁に乗り上げたという話も。しかしツアーとLIVの緊張緩和はわずかに進んでいるようだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月28日号「バック9」より