欧州ツアー最終戦「DPワールドツアーチャンピオンシップ・ドバイ」を待たずして、ローリー・マキロイの欧州ツアー5度目の年間王者が決定した。
画像: 今季のフェデックスカップランクは4位に終わったが、平均飛距離は326.3ヤードとダントツ1位だったローリー・マキロイ

今季のフェデックスカップランクは4位に終わったが、平均飛距離は326.3ヤードとダントツ1位だったローリー・マキロイ

マキロイの平均ストロークは唯一68台!

PGAツアーのフェデックスカップランキング同様、年間を通して成績をポイントに換算する「レース・トゥ・ドバイ」でマキロイの戴冠が決まった。

最終戦の優勝は2000ポイントだったが、同大会開始時点で2位のジョン・ラームとの差は2082.53ポイントあったため、結果を待たずに2年連続5度目のタイトル獲得が決まったというわけ。

最終戦直前のネッドバンクゴルフチャレンジで唯一逆転の可能性があったアドリアン・メロンクが最低条件の3位以内に入れなかったことで(9位)、出場していなかったマキロイのタイトル獲得が決まった。

09年にレース・トゥ・ドバイが施行されて以来、最終戦を待たずに年間王者に輝いたのはマキロイが初。

「5回も受賞できるなんて光栄だし、自分の中の試金石にもなる」と胸を張ったマキロイ。今季欧州ツアーに出場したのは4大メジャーを含め9試合だけ。メジャーで3度ベスト10 入りしたポイントが高く、スコットランドオープンでも勝って平均ストロークは唯一68 台と好調を維持した。対するラームは、4月のマスターズ優勝や全英オープン2位以外は目ぼしい成績がなかった。

5度目の年間王者と聞くと凄いが、上には上がいる。90 年代にC・モンゴメリーが7年連続8回バードン・トロフィ(当時はレース・トゥ・ドバイではなく賞金王のタイトルだった)を獲得。

「モンティ(モンゴメリー)が8回タイトルを獲得したことは知っている。できれば彼のように息の長い選手になって、少しでもその記録に近づきたい」とマキロイ。

2位には欧州ツアーをPGAツアーに並ぶ存在に押し上げたカリスマ、S・バレステロスの6回という記録がある。

とはいえマキロイは先日、「競技に集中し、家族とより多くの時間を過ごすために」とPGAツアーの選手理事の辞任を発表したばかり。記録更新は近い?

※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月5日号「バック9」より

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