いまやスタンダードになりつつある「7番でロフト30度前後」のアイアンモデル。どんなアマチュアが使うべきなのか、ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人に聞いてみた。
画像: ちょいロフト立ち気味のアイアン、アマチュアにもメリット大(写真はイメージ)

ちょいロフト立ち気味のアイアン、アマチュアにもメリット大(写真はイメージ)

狙う性能をキープしながら、飛距離性能も追求できる

クラブフィッター小倉です。2023年、日本のプロツアーも残りは男子の1試合となりました。一足先に終了した女子ツアーで、今年活躍した選手のギアをチェックしていると、過去と比べて、ややロフトの立ったモデルを愛用している選手が増えてきたなと感じました。

過去にもロフト角が立ったモデルを愛用している選手は何人かおりましたが、かなり増えていますね。ややロフトの立ったモデルとは、7番で30度前後のロフト角設定のモデルの事を指しています。ひと昔前の女子ツアーでは、比較的ミスに強いモデルを使用しているプロでもロフト角は、7番で33度前後のモデルだったと記憶しています。

昨今のアイアンは、ほとんどのモデルがロフト角を立てる方向に変化しています。その大きな理由のひとつに、狙う性能、つまりグリーンでボールを止められる性能を維持したままでも、飛距離性能を追求できるようになってきているという点が挙げられます。

ロフト角を立ててもヘッドの製造技術の進歩による低重心化やボールの進化により、高さや必要なスピン量を維持しやすくなりました。女子プロ達が、全員飛距離を求めてそういったモデルを使用しているかどうかまではわかりませんが、少なくともそれぞれが求める性能を満たしていることは、間違いないでしょう。

では、我々アマチュアに7番で30度ぐらいのモデルは、よい結果をもたらしてくれるのでしょうか。答えはイエスです。アイアンにどんな性能を優先的に求めるのか?によって選ぶモデルが変わってきますが、ややロフトの立ったモデルで飛距離性能を高めた仕様でも、十分狙う性能を併せ持つモデルはたくさんあります。

特にアイアンの長い番手に苦手意識を持つゴルファーにとっては、心理的にもやさしく良い結果をもたらしてくれると思います。私は、ありがたいことに試打インプレッションの仕事をたくさんさせていただき、様々なモデルを試打させてもらっています。

そんな中で、7番で30度前後のモデルが今のクラブの性能とボールの性能を考えると、一番飛距離と狙う性能のバランスが取れているところだなと感じます。より狙う性能、スピン性能や降下角度を重視したいのであれば、30度よりロフト角が多いモデルを、飛距離性能を重視したいのであれば、30度よりロフト角の少ないモデルがおすすめです。

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