11月17日に閉幕した「日本ミッドアマゴルフ選手権競技」で、前人未到の記録が生まれた。記録を達成したのは、9月末の関東ミッドアマで3連覇を果たしたばかりの豊島豊選手(46)だ。
画像: 「ここ数年は仕事の都合で練習もままならない」という豊島豊選手(撮影/有原裕晶)

「ここ数年は仕事の都合で練習もままならない」という豊島豊選手(撮影/有原裕晶)

強さの秘密は「コースを観察し、戦略を考え抜くこと」(豊島さん)

豊島選手の勢いはとどまることを知らず、日本ミッドアマでも3連覇を達成した。

さらに最多優勝記録更新(5勝目)というおまけまで付いた。

初日は3バーディ2ボギーの1アンダー、2日目は2バーディ2ボギーと抜群の安定感を見せて暫定トップに立つも、断続的な降雨と強風に見舞われた最終日、出だし2ホールで3オーバーを叩き、その後もボギーが先行する苦しい流れに。

18番で谷本伊知郎選手に並ばれ、大会2度目となるプレーオフに突入したが、3ホール目でパーセーブした豊島選手が勝利した。

一時はヒヤリとする展開となりながらも勝ちをもぎ取った豊島選手の強さを、日本ミッドアマ2勝、関東ミッドアマ4勝の高橋雅也選手は

「ショットに対する絶大な自信が強さを生んでいる」

と説明する。

「豊島選手はとにかく曲がりません。一見変則的なスウィングと思いきや、切り返しからインパクトにかけてクラブフェースを完璧にコントロールしていて、球がとにかく"ねじれ"ません。アプローチやパターも上手いのはもちろんのこと、絶対に曲げないという自信が、彼の崩れなさを作っているのだと思います」

関東ミッドアマ3連覇後、本人に強さの秘密を聞いたところ、

「コースを観察し、戦略を考え抜くこと」

と答えた豊島選手。

「上位で戦うためには最低でも260ヤードは欲しい」

とライバルたちが口にするなか、飛距離はせいぜい250ヤード前後。

働き盛りの40代半ばということもあり、

「ここ数年は仕事の都合で練習もままならない」

というが、この武器がある限り、まだまだ戦えるはずだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号「バック9」より

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