"独身時代のデート"は高級車ではなく自転車!
ビジェガスがマリアさんと結婚してから10年近く経つが、付き合っていた当時の彼の情熱は、さながら遠距離恋愛のお手本のようだった。友人によれば、
「彼が(マリアさんと)付き合っていたころ、彼女の住むマイアミまで往復160マイル(約250キロ)の道のりを自転車で通って会いに行っていた」
のだとか。
デートのために自転車で250キロ!? それは愛以外の何ものでもない。
だとしても、なぜ自転車?
本人によると、コロンビアの友人に誘われ山を登る自転車レースに挑戦した15年前からこの競技のとりこになり、今でも週に4日から6日は自転車に乗っているそう。
毎回60キロから170キロを走破するそうで、自転車競技の第一人者であるリゴベルト・ウラン選手と一緒に走ることも。
「僕は肉体的にも精神的にも自分を追い込むタイプ。自転車は体を鍛えるだけでなく、集中力を養うのに役に立つ。ペダルを踏んでいるときは、あらゆるものから解放されるんだ」
とビジェガス。一刻も早く会いたいと片道100キロ以上を走ったという。
友人たちはそんな彼を「最高のボーイフレンド」と呼んでいた。
ゲーリー・プレーヤーは、昨年亡くなった妻ビビアンさんと14歳のときに出会っている。
彼女の父親にゴルフの手ほどきを受けていたのだが、垣根越しに彼女を見たとき、「将来絶対この子と結婚する」と思ったそうで、21歳でプロ初優勝を飾った直後にプロポーズし、60年以上添い遂げた。
日本ツアーのベストカップルといえば、20年以上にわたって選手とキャディの関係を続ける表純子&広樹さん夫妻だろう。初優勝時には夫婦で抱き合う姿に多くの観客が涙したものだ。
そしてビジェガスだが、今もマリアさんとのロマンスを紡いでいる。
※週刊ゴルフダイジェスト12月19日号「バック9」より