長男とペアを組み、長女はキャディとして参加
ハイライトは9番で訪れた。グリーンの外からチャーリー君が絶妙なアプローチでチップイバーディを奪ったのだ。すると右の拳を握り締め父顔負けの激しいガッツポーズを繰り出した息子。
「こっちを見て目の前でガッツポーズしてた。鏡に映った自分を見てるようだった」と笑うタイガーにレポーターが「そっくりだと思いません?」と尋ねると「似ているね。いい意味でも悪い意味でも共通点は多い」。
愛娘のキャディぶりについては「彼女にとってロープ内で仕事をするのははじめての体験。すごくよくやってくれた。すべての瞬間が我々ファミリーにとって特別だった」と満足げ。ちなみにチャーリー君のキャディは高校のゴルフ部のチームメイトだった。
タイガー本人の体調については「足首はもう大丈夫。それ以外のところがあちこち痛む。でもラウンド後にトレーニングしたり練習場で球を打てるのは大きな前進。24年に関しては調整して十分な準備をして前向きに考えようと思っている」。
ヒーローワールドチャレンジで72ホールをプレーしたとき「来年は1カ月に1試合のペースで行きたい」と語っていたが「去年のいま頃に比べると断然状態は良くなっている。もう少ししっかり練習ができれば試合にただ出るんじゃなく結果を出すこともできると確信している」と頼もしいセリフも飛び出した。
「球を打つことは問題ない。あとは体を鍛えていかに準備するか。練習さえできれば72ホールで結果を出すことは可能。もちろん自分にとってはチャレンジだけれどね」
PNC選手権が終わると出場した親子はすぐさま「来年の試合ではこうしよう、ああしよう」と作戦会議をするのだとか。タイガー一家もいま頃親子の会話が弾み盛り上がっているに違いない。
優勝したのはベルンハルト・ランガーと末息子ジェイソンさんペア。
「勝ち負けは関係なくここに立てるのは特別なこと。20組しか出られないけれどウェイティングリストに25組くらい名前があるらしい。特別な大会に出場できて良かった」(ランガー)
メジャーチャンピオンと家族が集う大会は選手そしてファミリーにとって家族の絆を深める最高の舞台のようだ。