プロコーチ・浦大輔が教える、「やるだけで絶対に上手くなる」というアプローチとパターの練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実践してみた。

アプローチが上手くなる、左手一本でクラブを「落とす」ドリル

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は月刊ゴルフダイジェストで、いつも気になっている連載記事があるんですよね。それが「解決!浦ゼミナール」です。毎回とてもタメになることが書いてあるのですが、2024年1月号ではアプローチとパターに関して、浦コーチ秘蔵のドリルというのが紹介されていたので、両方ともやってみました!

画像: 月刊ゴルフダイジェストで連載中の「解決!浦ゼミナール」。2024年1月号に掲載されていた、パターとアプローチのオススメ練習ドリルを実践!

月刊ゴルフダイジェストで連載中の「解決!浦ゼミナール」。2024年1月号に掲載されていた、パターとアプローチのオススメ練習ドリルを実践!

浦コーチによると、ドリルはちゃんとやれば有効だけれども、ドリルをやることが主目的になってしまっては意味がないということです。たとえば片手打ちでも、ただ上手に片手で打つことが主目的になってしまうと、小手先の動きを助長して逆効果になる場合もあるということです。なので、むやみにドリルだけを真似するというのはあまりおすすめしないということなんですね。

そんな浦コーチが、この記事ではやるだけで絶対に上手くなるという秘蔵のドリルを教えてくれているので、これはやらないわけにはいかないですよね。

まず最初はアプローチが絶対に上手くなるドリルです。やり方は簡単で、左手一本でクラブを持って、クラブを「落とす」だけです。左手だけでバックスウィングをしたクラブを、そのまま重力に任せて落とすのですが、そのままだとダフるので、クラブを持った左手を少しスライドさせると、ヘッドがボールのところに落ちてくるということ。この動きがダウンスウィングとインパクトの本質ということなんです。

画像: 重力だけでそのままクラブを落とすとかなり手前をダフる

重力だけでそのままクラブを落とすとかなり手前をダフる

やってみましたが、最初はマジでダフります。重力だけでクラブを落とすとかなり手前をダフるので、左手を少し左にスライドさせるようにすると、だんだんとクリーンにボールをヒットできるようになってきます。

画像: 左手を少しスライドさせると、ヘッドはボールのところに落ちてくる

左手を少しスライドさせると、ヘッドはボールのところに落ちてくる

腕を左に振るような動きや、体を回転させるような動きをする必要はなく、あくまでもクラブを重力で「落とす」ということが大事だということです。だんだん上手く打てるようになると、なるほどこの動きでインパクトできれば、アプローチのミスはなくなるんだな~ということが理解できてきます。やはりボールを上げようとか、綺麗にボールを拾おうとか、そういう意識で手を動かしてしまうことがミスの原因になってるということなんですね。これはいいドリルだな~と思うし、アプローチだけでなくアイアンショットのインパクトにも繋がるものだな~と思いました。

画像: 腕を左に振ったり、体を回転させる動きは必要ない

腕を左に振ったり、体を回転させる動きは必要ない

パットが上手くなる練習ドリル3選

次はパッティングのドリルです。パターに関しては練習マットでただ漠然とカップに向かって打つよりも、ちょっとしたドリルをやりながら練習するほうが練習効果が大きいと浦コーチは言っています。

1つ目のドリルはボールを2個並べて、1ストロークで同時に打つドリル。ポイントは2つのボールが両方まっすぐに、かつヒール側のボールが先行するように打つことだそうです。これね、けっこうトウ側のボールが先行する人が多いそうなのですが、原因はフェースの開閉量が多いことだそうです。ヒール側が先行するようになると、フェースコントロールの精度が向上して、狙ったところに打ち出せるようになるそうです。

やってみると、僕はだいたいほぼ一緒に転がるか、少しヒール側のボールが先行する感じでした。なかなかフェースコントロールに関してはいい感じのようです。ただ、安定して同じように転がるわけではないので、まだまだなのでしょうが。

画像: 2個のボールを同時に打ち、ヒール側のボールが先行するといいストロークができているということ

2個のボールを同時に打ち、ヒール側のボールが先行するといいストロークができているということ

2つ目は、打つボールの20cmくらい先にボールをもう一つ置き、ビリヤードのようにそのボールに当てるドリル。当たったボールは真っすぐに転がるように、芯に当てることが大事。できるようになってきたら、先のボールを少しずつ遠ざけていくといいようです。これは打ち出しの精度を上げるドリルですね。

やってみると、20センチくらいはそこそこ真っすぐ転がせますが、距離を伸ばすとかなり難しくなります。無理に距離を長くするよりも、20~30cmくらいの距離を何度も繰り返して精度を上げる練習がいいんじゃないかと思いました。これができるようになると、ショートパットにかなり効果がありそう。

画像: タテにボールを並べ、ビリヤードのように先のボールに当てる。慣れてくると距離を伸ばすと良い

タテにボールを並べ、ビリヤードのように先のボールに当てる。慣れてくると距離を伸ばすと良い

そして最後は「時差2個打ち」です。これは打つボールをフェースのヒール側にセットし、その10センチくらい先のトウ側にもう1個ボールを置いて、1ストロークで両方のボールを打つという上級編のドリルです。これでどちらの球も真っすぐに転がればいいのですが、これはさすがに上級編だけあって、けっこう難しいです。最初にインパクトするボールはさすがに普通に打てるのですが、2個めのボールに当たるときにはフェース面が開いてしまい弱々しい転がりになりました。どうしても当てて終わりのようなインパクトになりがちで、1個めを打ったあとにはヘッドのスピードが落ち、フェース向きも意識もおろそかになっているようです。これが真っすぐ打てるようになると、長く真っすぐなインパクトゾーンと、精密なフェースコントロールが出来ているということですから、確実に打ち出し方向の精度は上がるでしょうね。

画像: ヒール側のボールを先に打ち、少し先に置いたトウ側のボールも打つ。両方のボールが真っすぐ転がればいい

ヒール側のボールを先に打ち、少し先に置いたトウ側のボールも打つ。両方のボールが真っすぐ転がればいい

パットのドリルはどれも簡単に家の練習マットでもできるし、続けていればショートパットの入る確率がかなり上がりそうなものだと思いました。単にカップに入れる練習をするよりも、絶対に効果がありそうです。浦コーチの秘蔵のドリル、みなさんもやってみてはいががでしょうか。

「気になる」が満載!『月刊ゴルフダイジェスト』の記事は「Myゴルフダイジェスト」で!

This article is a sponsored article by
''.