これまでずっと「日本ツアーに専念する」と明言してきた稲見萌寧が、アメリカ女子ツアーに挑戦することを表明した。23年シーズン、ツアーに参戦しながら、細かいスウィング改造を繰り返してきたという稲見が、自分のスウィングのこと、アメリカでの目標などを語る。
画像: 1999年東京生まれ。20-21年シーズン、9勝を挙げ、賞金女王に輝く。東京オリンピックでは銀メダルを獲得。日本ツアー13勝。23年シーズンは棄権を挟んで4試合連続で予選落ちなど苦戦。TOTOジャパンクラシックで涙の優勝をつかむまで31試合かかった

1999年東京生まれ。20-21年シーズン、9勝を挙げ、賞金女王に輝く。東京オリンピックでは銀メダルを獲得。日本ツアー13勝。23年シーズンは棄権を挟んで4試合連続で予選落ちなど苦戦。TOTOジャパンクラシックで涙の優勝をつかむまで31試合かかった

「23年、スウィングを4回変えました」(稲見)

GD 23年を振り返ってみてどうでしたか?

稲見 大変だったというのが、ふさわしい言葉かもしれませんね。

GD スウィングを年に4回変えたんですね?

稲見 スウィングを変えること自体は大変ではないんですが、変えたのに成績が出ない期間が長かったのが大変でした。

GD 開幕から優勝争いもして、調子は良さそうに見えていましたが……。

画像: 4回のスウィング改造で、クラブを使えるようになった稲見は、ヘッドスピードが少し上がり、球を押していけるようになったという。23年のドライビングディスタンスは241.60ヤード

4回のスウィング改造で、クラブを使えるようになった稲見は、ヘッドスピードが少し上がり、球を押していけるようになったという。23年のドライビングディスタンスは241.60ヤード

稲見 実は開幕からショットの調子は良くなかったんです。アプローチとパットで何とかしのいでいました。6月のニチレイまで、ずっと悪かった感じです。それで、昔から知っていた柳橋(章徳)さんに相談して、アース・モンダミンでいろいろと変えて、少しずつ良くなっていきました。

GD 稲見プロはクラブも替えましたね?

稲見 そうなんです。それまで使っていたアイアンが最後の1セットになってしまって、フェースの下地の素材が見えるくらいに擦り減っていたので、新しいアイアンをずっと探していました。ミズノの新しいモデルを打たせてもらったらいい感触だったので、微調整して使い始めました。

GD アイアン好きで知られていますが、アイアンを替えるときに大事にしていることは?

稲見 全部ですね。顔も音も打感も重さも。打ったときの球の飛び方とイメージが合っているかどうか。1つでも欠けていたら使えないんです。今回のミズノのモデルは、それがピッタリ合ったわけです。

GD パターのグリップも順手に変えたと思うんですが、どんなきっかけがあったんですか?

稲見 とりあえず今は順手でいこうかなと思っています。元々は順手でしたが、クロスハンドに変えて引っ掛かるようになったので、軽い気持ちで順手に戻してみたら左に行かなかったので、そのまま使おうかな、と。

「勝てたときは本当にホッとしました」(稲見)

画像: 小さい頃からゴルフの英才教育を受けてきた稲見は、24時間の中でゴルフのことを考えていない時間のほうが短いという。それだけに、スウィングに迷いが出ると、深く考えすぎてしまっていたようだ

小さい頃からゴルフの英才教育を受けてきた稲見は、24時間の中でゴルフのことを考えていない時間のほうが短いという。それだけに、スウィングに迷いが出ると、深く考えすぎてしまっていたようだ

GD ノリで何かを変えたり、試すこともあるんですね?

稲見 結構あります。柔軟にトライしてみて気付くことは多いんです。わざと大げさにやってみたり、そのときパッとひらめいたことをやってみたりとか。ちょっとしたひらめきがいい結果を生むパターンが多いんです。

GD 稲見プロは練習時間が多いと聞いていますが……。

稲見 以前は、何でだろう、何でだろうと考えて、いろいろとやりすぎて迷ってしまうことが多かったんですが、最近はこれだけやっておけばいいか、と割り切れるようになってきたと思います。

GD 練習量を減らして、腰への負担はなくなりましたか?

稲見 まだ少しありますけど、前ほどスウィングに影響がある感じではなくなったと思います。

GD 20ー21年に9勝、22年は2勝、23年はTOTOまで優勝がなかったですが、やはり不安はありましたか?

稲見 毎年1勝という目標があるので、それがTOTOまでかかったのは長かったなって。そのぶん勝てたときは本当にホッとしました。

「アメリカ挑戦はチームの後押しのおかげ」(稲見)

GD アメリカに行くという決断はビックリしました……。

稲見 正直、TOTOに勝つまでは、行くつもりはなかったですね(笑)。自分1人では絶対に行かない。チームで話して、みんなが行こうよ、って後押ししてくれたのが大きい。やっぱりサポートがないと無理ですし、チームがあるからこそ行こうという感じです。

GD チームは大事な存在?

稲見 プレーするのは私ですけど、1人でやっているのではなくて、例えば体のコンディションが良くないと上手くいかないし。トレーナーがいるからこそ、いいプレーができると思っています。それと、私のゴルフに対する考え方とかプレースタイルが少し男子寄りだと思うので、専門のコーチがいてくれたほうがいいんです。専門の人に聞くことで、自分で納得できるものもあるので。

GD 自分で一番大きく変わったと思うところは?

画像: 23年の夏頃から稲見のコーチになった柳橋章徳。体の動きを意識しすぎていた稲見に、クラブの動きを主体に するスウィングを教えた。これで、体とクラブが連動するようになり、本来の正確なショットが戻ってきた

23年の夏頃から稲見のコーチになった柳橋章徳。体の動きを意識しすぎていた稲見に、クラブの動きを主体に
するスウィングを教えた。これで、体とクラブが連動するようになり、本来の正確なショットが戻ってきた

稲見 皮一枚くらいは大人になったかなと(笑)。性格面とかも含めて。今までは感情的になることも多かったんですが、一度自分で我慢というかのみ込んで、考えてからっていう感じになっていると思います。そこが大きく変わったかなって。上手くいかないと、何で? って周囲をシャットアウトして、1人で追い込んで解決しようとしていましたが、チームのみんなに相談するようになりました。 

それと、以前はすべてを求めすぎていました。もっともっと上達させてほしいとか。でも、自分の考えは自分の考えで、相手には相手の考えがあって、自分からはどれくらい求めるのか、何を求めるのかを考えるようになりました。

GD 話し合いの場が増えた?
稲見 そうですね。自分の今の感覚と客観的に見てもらったときの感覚、そして何が正しいのかというのを擦り合わせていくような感じですね。

※本記事の全文「『2024年シーズンはアメリカに挑戦します』稲見萌寧独占インタビュー」は『週刊ゴルフダイジェスト』2024年1月2日号、および『MYゴルフダイジェスト』に掲載されています。

PHOTO/Shinji Osawa
THANKS/ 北谷津ゴルフガーデン

※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月2日号「『2024年シーズンはアメリカに挑戦します』稲見萌寧独占インタビュー」より一部抜粋

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